10月31日午前2時32分に、日本の宇宙輸送機HTVが国際宇宙ステーション(ISS)から分離されました。その3時間後に、HTVとISSが相次いで西日本上空を通過。神戸からもその姿を見ることが出来ました。
# 上写真はクリックすると拡大します。
HTVはアルクトゥルス(うしかい座α星)のようなオレンジ色で、明るさはおよそ1等級。ISSは白色で、明るさは木星以上金星未満というところで、およそ-3等級くらい。
軌道を下げたHTVが先行し、あとからISSが追走する形で、南西から冬の大三角を横切り、南東の空へ消えていきました。
〈写真データ〉
2009年10月31日 神戸市垂水区で撮影
NikonD5000 AF-S NIKKOR 18-55mm F1:3.5-5.6G(18mm・F3.5に設定)
ISO400 ※RAWで撮影した画像をカメラ本体でデジタル現像
○左:05時29分10秒から10秒露出 ○右:05時30分16秒から10秒露出

HTVの光跡は淡いので、拡大したものです。いずれも強めにシャープ処理をかけています。
まず左の写真、冬の大三角をHTVとISSが横切っているシーンから。肉眼では1等級ほどに見えているHTVも、高度がいちばん上がるころ(=観測地に再接近するころ)は移動速度が速いため、背景の恒星に比べるとかなり淡くしか写りません。

こちらは右の写真、南東の空で高度を下げていくHTVとISS。光度は暗くなっているのですが、見かけの移動速度の遅いこちらのほうがHTVの光跡が分かりやすく写っています。日光の照射の加減か、数秒間に渡ってHTVがISSと同じくらいの明るさに見えることもありました。
人工天体は何度も見ていますが、今回のHTVのようにはっきりと色づいて見えたのは初めてでした。
未明にネット中継でHTVがISSのロボットアームから解き放たれるシーンを見ていたのですが、その直後に自分の目で両機を見ることが出来て、ちょっと感動でした。