大阪湾周遊(洲本パールライン編)からの続きです。
おなかが空いたので、関空旅客ターミナルで腹ごしらえ。1,000円以内でたらふく食べられるお店もあるので、まずまずといったところ。お店を見て回りますが、荷物を増やすと大変なので、ひたすら自制します。
1時間ほどを過ごしたところで、いよいよ神戸へ旅立ちます。
が、なんと、神戸行きの高速船のカウンターの場所が分かりません。
「バス」「鉄道」の看板はたくさんあれど、「船」の表示はとても少ないのです。ずいぶん探してラチが明かなかったので、ついにインフォメーションカウンターのお姉さんに訊ねてしまいました。


結局、4F建てのターミナルビルの1F北端に
神戸-関空ベイシャトルのカウンターがありました。先ほど乗ってきた洲本パールラインのカウンターも一緒。
2Fと1Fの南半分は自力で探したのですが、詰めが甘かったようです。それにしても、控えめな場所にあります。
カウンターの女性に「神戸空港まで、片道お願いします」と言うと、
にこやかに「では、1,500円になります」と、発券準備をしてくれます。
で、そこで思い出したのが
ポートライナーとのセット券。三宮までのポートライナーの料金込みでたしか1,600円なのです。
「あ、すいません、ポートライナーのセット券ありますよね。そちらでお願いできますか?」と訊ねると、「ただいま、こちらのチケットはキャンペーンを行っていまして……1,380円になっております」とのこと。
ポートライナーとセットなのに、船だけの運賃より安い(汗)。
しかもその「キャンペーン」の案内が、カウンターにもホームページにも出ていません。こちらとしては安く上がってありがたいのですが、商売気があるのやら、ないのやら。
「今からですと、(午後)5:15の便になりますが、よろしいですか……はい。そうしましたら、連絡バスが5:04に出発しますので、5時頃になりましたら表に出て右側の12番のバス停でお待ちください」
案内は親切で、好感が持てます。


時間通りにバス停に行くと、そこには10人ほどの列。きっと、私の乗る便の同乗者なのでしょう。日没を見ながら、バスは関空ポートターミナルへ。
関空のポートターミナルは、空港島上陸時も、乗船時も、連絡バスで旅客ターミナル直結だったので一度も足を踏み入れませんでした。チケット扱いもしていないようですし、謎の建物です。


桟橋では神戸-関空ベイシャトルの「うみ」が待ちかまえていました。形も大きさもパールラインの「パールブライト2」にそっくりです。新造船で就航1年も経っていないだけあって、内外装はピカピカ。
船内の段差はなく、車イススペースやらトイレやら、バリアフリー対応になっているが現代風です。
結局15人ほどになった乗客を飲み込んで、定刻通り、17:15関空発。
船の前部の液晶テレビでは、神戸の観光案内を流しています。気持ちは分からなくもないのですが、客層はどうみても、神戸観光ではなく、神戸へ帰る人たちです。まぁいいか。
かつては川重のジェットフォイルがかっとばした航路ですが、現在の高速船はスピードの点ではジェットフォイルに及びません。それでも手持ちの携帯GPSを見ていたら、56〜57km/hを維持していましたので、だいたい30.5ノット/時で巡航していることになります。なかなかの韋駄天ぶりですが、船内はバス程度の揺れと静かさで、シートもきれいで快適です。120人乗りの船に乗客約15人で、船内はゆったりです(……喜んでいる場合じゃない)。


関空港を出るときに日没でしたから、航行中に薄明が終わり、窓の外の景色は夜景に変わりました。航行時間は30分弱ですから、気がついたら神戸空港島がすぐ間近に見えています。灯のともった連絡橋をくぐると、すぐに神戸空港海上アクセスターミナル。
桟橋におりると目の前に連絡バスが待ちかまえていて、すぐに神戸空港の旅客ターミナルまで運んでくれました。ここまでの乗り継ぎはスムーズで、係員も親切で、好感が持てる航路です。お客さんが少ないのがもったいないくらい。
とはいえ、三宮に出るまでには、さらにポートライナーの乗り継ぎが待っているので、荷物を持っていると不便なのは致し方のないところ。
それを承知の上で航路を開設したのですから、経営者の甘えが許されるわけではありません。


17:50頃、神戸空港旅客ターミナル着。
実は私、今回が神戸空港初訪問。空港島への初上陸が海からという神戸市民も、珍しいかもしれません。
こうして9時間30分に及ぶ大阪湾周遊の旅はおしまい。
文中でも触れましたが、南海淡路ラインは2007年1月末、洲本パールラインは2007年3月末での航路休止が決まっています。淡路ジェノバラインも廃業した明淡高速船の航路を引き継いだもので、こうして見ると淡路島を取り巻く航路はことごとく厳しい状況にさらされています。
明石海峡大橋の開通からまもなく9年。大阪湾を漂う船旅を楽しめるのも、あとわずかな期間です。
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