塩屋天体観測所の雑記帳はhttp://stelo.sblo.jp/に移転しました。
今後はこちらの旧サイトを更新しません。引き続き移転先でよろしくお願い致します。
(2015.5.22 管理人 記)

2011年10月30日

倉敷の鳥瞰図と美観地区

 倉敷へ行ってもう一つ見たかったものが、岡本直樹さんが描かれた倉敷鳥瞰絵図。倉敷市の中心部を1/500の大スケールで描いた鳥瞰図です。原寸大の複製が美観地区の倉敷物語館に展示してあり、それを見に行きました。

 美観地区が目の前にあるのに、目的が地図とは我ながらどこかおかしい気がします。

 実は日本で都市の鳥瞰図を描いている人、片手で数えるほどです。
 山岳の鳥瞰図は登山ブームもあってか、見かける機会が多いのですが、街の鳥瞰図は意外に少ないのです。
 倉敷でブレイクしているのが岡本直樹さんの鳥瞰図。街中のあちこちの観光案内看板に、岡本さんの倉敷鳥瞰絵図が採用されています。これは見たい。

 1/500というのは地図というよりプラモデルの縮尺です。絵図のタッチも緻密でありながら、どことなく絵画的。手描きながらの柔らかな線が、地図全体の雰囲気を温かみのあるものにしています。あとで知ったのですが、岡本さんはもともと絵の仕事をされていた方で、なるほど、それで作風に納得が行きました。
 アクソメ式の鳥瞰図でも、例えば石原正さんの鳥瞰図はわりと硬派。面白いものです。

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はやぶさ帰還カプセル特別公開 in 倉敷

 「はやぶさ帰還カプセル特別公開 in 倉敷」に出かけてきました。はやぶさのカプセルは何度も見ているのですが、併設の企画展が充実しているので、そちらを見たかったのです。最初は船で行こうかと思ったのですが、福原さんが車を出してくださるということで、ご好意に甘えました。

 会場のライフパーク倉敷。倉敷科学センターもここに入っています。玄関の外まで列が伸び、土日の間は常に30分〜1時間待ちという人気ぶり。建物内に入っても、列が続きます。

 まずは企画展会場。入口には「はやぶさ」関連書籍がまとめて展示されています。はやぶさプロジェクトマネージャーの川口淳一郎教授のサイン本が、一冊だけ、混じっていました。

 企画展の目玉といえるイオンエンジン展示。3台のエンジンがテーブルの上に並んでいます。

 ひときわ大きな物体は、マイクロ波イオンエンジン初号機「YOSHINO-1」。イオンエンジンそのものは以前から人工衛星の姿勢制御に使われている技術なのですが、「はやぶさ」で新しかったのは、長寿命化してメインエンジンとして使える水準を実現したこと。長寿命化の肝となるマイクロ波加熱を用いたイオンエンジンの世界初の試作機がこの「YOSHINO-1」で、1988年に完成しています。性能は「搭載できるレベルには程遠い」ものだったそうですが、それが25年後に実を結ぶことになります。

 左写真は「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジン「μ10」の地上耐久試験モデル。小惑星の往復に用いるためには14,000時間(≒1年7ヶ月)の間、エンジンを吹き続けなければならないのですが、実機に装備する前に、地上で耐久試験を行った試験機です。大きさ、出力とも実機とほぼ同等。18,000時間(≒丸2年)の連続運転を行った実績があります。イオンジェットを吹き出すグリッドが真っ黒になっていることが、過酷な試験を耐えぬいた証。

 アクリルケースに収められたものは「μ10」の模型。前記2つの試験機展示品で外されている中和器も、この模型には取り付けられています。小惑星往還飛行を成し遂げた本物は大気圏再突入時に消滅しています。

 はやぶさが還ってきたのは2010年6月13日。その翌日は、新聞各紙のトップを「はやぶさ帰還」の記事が飾りました。左端は同年11月16日、はやぶさのカプセルに入っていた微粒子がイトカワ由来と確認された時の号外。どれだけ一般の関心を集めたのかを物語る資料です。

 はやぶさチームの広報担当として活躍した寺薗淳也さん(現:会津大学助教)のコーナー。はやぶさに関する「20の質問とその回答」という大きなパネルがドーンと壁にかかっています。
 2005年11月のイトカワへのタッチダウンを実況したブログ「Hayabusa Live」は寺薗さんの手によるもの。更新場所に積み上がっていくリポビタンDの空き瓶の数は、海外でも話題になりました。

 こちらは当時、そのブログの更新に使われたキーボード。うっすらと黄色味を帯びているのも、時代を感じさせます。リポビタンDの箱に乗せてあるのは、タッチダウン当時の様子の再現。

 左写真は、はやぶさの計画名「ミューゼスC(MUSES-C)」をもじったパロディラベル。@GUMDROPap9さんの作品。見れば見るほど作りこまれていて、うならされる一品。右写真は、私が作ったはやぶさボトルシップ。この2本、写真に収めている人がたくさんいらしてありがたかったのですが、みなさん指さして笑いながらで、どう見ても3枚目の役回り。

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2011年10月29日

山陽・鉄道フェスタ2011

 友人たちと山陽電車の東二見車庫の一般公開に出かけてきました。

 今回は「時のまち・明石」ラッピング編成が入庫していました。方向表示幕を見ると「特急」「明石」。遊んでますね。これが走り始めた当時は半年間の期間限定というので、写真を撮りに走りまわったのですが(これとかこれ)、2年たった今も走っています。

 この車両、運転台に入れてもらえたので、並んで中に入ってきました。鉄道は好きですが、現役車両の運転台に入ったのは初めてです。

 空気バネ。いわゆるエアサスペンションです。左が空気を入れた状態、右が空気を抜いた状態。空気を抜くとレールの振動が直に車体に伝わって、ゴロゴロとした乗り心地になります(昔の碓氷峠とか)。

 普通列車で使われている3000系そろい踏み。
 これも方向表示幕は「急行・藤江」「特急・西代」「S特急・網干」。完全に遊んでます。

 鉄道部品のバラし売りコーナーで見つけたマウスパッド。電車の床材の再利用。PCをノートに変えて、テーブルの上で使うマウスパッドが欲しかったので、買ってみました。
 変わった物では、踏切警報機のスピーカー2個一組5,000円というのが残っていました。「アンプに繋げばちゃんと音なりますよ。何なら警報の音源も付けますから」って、誰が家で使うんだそんなもの。
 ものすごい物では、車両が2両、売りに出ていました。現物展示はなかったのですが、価格応相談、輸送の手配は購入者負担だそうです。
 あと、クルップ社製のレールがありました。兵器メーカーとして有名ですが、そういえば元は鉄鋼会社でした。

 このイベント、3年前にも行ったことがあり、内容はさほど変わっていないので、詳しくはその時のレポートを。
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2011年10月28日

PENTAX Q と Nikon 1

 家電量販店に寄ったら、Nikon 1が店頭に出ていたので触って来ました。それとPENTAX Qも。いずれもマイクロフォーサーズよりさらに小型のミラーレス機として注目されているカメラです。

 まずNikon 1。
 触ってみると、基本的にカメラに任せて写真撮ってねというコンセプト。
 おまかせ色が強すぎて、PSAMの設定が従来のカメラのようにダイヤルで出来ないうえ、情けないことにボタンがあるのに露出補正も戸惑いました(こういうことだったらしい)。天文趣味の事情で、細かい設定をすることが多いので、ちょっと残念。
 コンデジに寄ったつくりですが、だったらレンズ交換式にする意味があったのか。レンズを複数揃える可能性を持たせる時点で、ある程度は自分で絵作りをコントロールしたい人が購入層になると思うのです。ならばおまかせモードは充実させても、従来の一眼デジ的な操作系も残して欲しかった。アダプタを介しての純正以外のレンズを取り付けることも難有りという情報がありますし、この辺り「遊べる」「いじれる」要素がないと、面白みがないと思うのです。
 カメラの出来の善し悪しでなく、自分が使いたいと思うカメラの範疇から外れたカメラでした。すでに一眼デジを持っている人のサブ機でなく、むしろコンデジからステップアップしたいけどD3100やKissデジは躊躇するという層なら、検討する余地はあるかもしれません。ていうか、そういう人狙いなんだろうな。

 続いてPEXTAX Q。
 1/2.3型CMOSという、コンデジ並みに小さな撮像素子で一眼デジを出してきた驚きのカメラ。外形もレンズの出っ張りはあるものの、ほぼコンデジ並み。交換レンズも5種出してきて、うち3本は「ユニークレンズ」と称してマニュアルフォーカス・絞り固定・プラスチックマウントという実売1万円を切る廉価版レンズ。ちょっと面白すぎる。
 Nikon 1とは真逆のコンセプトで、カメラをある程度わかっている人をくすぐる感じ。でもコンデジからのステップアップだと、撮像素子の大きな一眼デジほど劇的に画質が違うわけではないし、使いこなすのが難しいかもしれません。
 全体的には好印象のカメラですが、実機を触ると、ダイヤルが硬かったり、ボタンが小さかったり押しにくい配置だったり、もう少し使い勝手の面で煮詰めることが出来たのではないかという点が散見。ちょっと惜しい。
 サブ機に欲しいカメラですが、次のバージョンが出たら考えたい(もちろん値段が落ち着いてから)。何年先だそれ。

 というわけで、カメラを触ってきたお話でした。
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初カノープス

 夕方、うっかり寝入ってしまって、そのまま0時近くまで寝てしまいました。
 それから一作業して、3時頃。そういえばもうカノープスが出てるはずだよな、と思い出しました(とっとと寝ろ自分)。

 部屋の窓を開けて、双眼鏡で地平線際を捜索。
 ええっと、あれかな。瀬戸内の漁船の灯りの群れからポツリと上に離れて、赤く明滅する星ひとつ。
 少しもやがかかっているようで、水平線が分かりません。高度が分からず確証は持てなかったのですが、コンパスで方位を確認して同定。

 やった、今シーズン初カノープス。

 さすがに写真までは撮る気にならず、すぐさま布団に潜り込みました。
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2011年10月27日

宵の明星

 8月16日に外合(地球から太陽を挟んで反対側)を迎えた金星ですが、10月も半ばを過ぎて、ようやく日没後の西空に姿を表しました。

 とはいえ、日没30分後で高度は10度を切っています。金星は明るいので肉眼でも充分見えますが、西空が開けた場所で、しかも低空まで晴れ渡った時を狙うことになります。
 今日は朝から雲ひとつない青空で、夕方、買い物帰りに、家の近所の高台にのぼって金星探しに挑戦。あっという間に見つけることが出来ました。5分も立たないうちに向かいの住宅の屋根に沈んでしまったので、写真を撮る暇もありませんでした。
# 携帯で撮ったけどだめでした。

 金星はこのあと、宵の明星として日を追うごとに西空高く目立つ星になっていきます。
 なんだか初物を見た気分の夕方でした。
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2011年10月26日

au iPhone4S 備忘録

 au版iPhoneに機種変更して10日が経ちました。
 普通の携帯電話と違う点、そして対処法を備忘録としてまとめておきます。

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2011年10月23日

衛星「ROSAT」落下顛末

 9月に大気圏再突入したNASAの「UARS」に続き、ドイツの「ROSAT」が落下。UARSは5.9tという巨大衛星だったのですが、ROSATの質量は2.4tとUARSの半分以下。ただROSATはX線天文衛星で、X線望遠鏡のミラーなどの耐熱性が高く、1.6tもの残骸が燃え残って落ちてくると推定されていました。
 人に当たる確率は低いものの、文部科学省が専用のサイトをつくって情報を提供していました。

 夜間に落ちればきれいな火球が見えるはずですが、残念ながら落下予想時刻は日本の昼間。
 09:30頃に日本上空を通過し、その後10:50頃、インド洋に落下したとのこと。最後のパスは昼間で仕事してましたし、結局、見ること能わずでした。

 「宇宙ゴミ」のスペースデブリについては、ポッドキャストの「スペースニュースダイジェスト SP8」を聴くことをお勧めします。「落ちてきた破片は誰のもの?」「実は落ちないほうが怖い宇宙ゴミ」などなど、興味深い話題が満載。
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2011年10月21日

イベント案内(はやぶさと鳥瞰図)=終了

 イベント案内2つ。

はやぶさ帰還カプセル特別公開 in 倉敷
  期間:2011年10月27日(木)〜30日(日)
  会場:ライフパーク倉敷科学センター 特別展示室
 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルが全国巡回展示されていますが、10月末は岡山にやってきます。あわせて倉敷科学センターではやぶさ企画展「60億キロ宇宙の旅」が行われるのですが、なぜか私の制作物も展示されます。特別公開のトピックスをたどっていくと、イオンエンジンやら実物大模型やらと並んで真ん中辺りに茶色い瓶が……どうしてこうなった!?
 それはともかく、かなり力の入った展示になりそうですので、お近くの方はぜひ。

「鳥瞰図〜空から見た港町神戸」展
  期間:2011年10月31日(月)〜11月15日(火)
  会場:神戸波止場町TEN×TEN
 鳥瞰図というジャンルの地図があります。日本で都市の鳥瞰図を描く人は少ないのですが、その一人が神戸生まれの神戸育ちの青山大介さん。ヘリをチャーターして神戸市街を空撮し、3年半に渡って製作されてきた「みなと神戸バーズアイマップ」がいよいよお披露目されます。
 青山さんとは鳥瞰図絵師の石原正さんのファンということで知り合ったのですが、私は地上で地図を眺めるだけなのに、青山さんはすっかり鳥の目を持つ人になってしまいました。
 PDFのチラシはこちら→「鳥瞰図〜空から見た港町神戸」展(22.9MB) これだけ見ても恐るべき描き込みっぷりですが、完成版は三宮から神戸までのJR以南の広域な市街図になります。
 実は現在、青山さんは完成へ向けてラストスパートの真っ最中。今から出来栄えが楽しみです。お近くの方はぜひ。
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2011年10月18日

iPhone4Sカメラ

 ネットでの評判がよいiPhone4Sのカメラ。3日間使っての感想。

 他の携帯のカメラ<<iPhone4S<コンパクトデジカメ

 携帯のカメラとしては綺麗に映るけど、中級機のコンパクトデジカメには及びません。
 いい線いっているのですが、撮った写真を拡大すると、ちょっとノイズが目立つ感じ。スナップならいいけど、それなりの記録用ならコンデジを別に持って行くなぁ。
# 気合を入れた記録用だと一眼デジを持って行きます。

 iPhone4Sのカメラ、露出補正やホワイトバランスの調整は一切できません。調整できるのはズームとHDRモードのON/OFF、フラッシュのON/OFFだけ。
 HDRは聞きなれない人もいるかも知れませんが、シャッターを切る際に露出を変えながら3枚撮影して自動的に合成した画像を出力する機構です。これで白飛びや暗部の黒つぶれを軽減できるわけ。静止した状態で使うなら、まずまずの効果です。

 とにかく基本的にはシャッターを押すだけのカメラ。「AUTO」モード一本という潔さは、いかにもAppleらしいのですが、天体のような極端な条件下で写真を撮ることが多い自分には、かゆいところに手が届かない感じ。そういう用途は想定していないカメラなので、そこで評価をするのは可哀想ですけどね。

  カメラを持っていないときに、なにかを撮りたい場面に出くわしたときはいいと思います。ブログに掲載する程度なら、ほぼ十分な絵を撮れそうな感じ。携帯のカメラだとブログに載せるのでも躊躇することが多いですから。シャッターを押す機会は増えそうです。
 
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