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(2015.5.22 管理人 記)

2013年04月30日

2013年4月の読書

吉川英治「随筆 宮本武蔵」

 4月は新しい本を読まなかったなぁ。「シャカリキ!」を3回も読み返したりしてましたので。
 「随筆 宮本武蔵」は、吉川版宮本武蔵執筆にあたっての調査・研究を振り返る内容が中心。吉川版宮本武蔵は内容の多くがフィクションですが、結果的に一般的な武蔵像を創りあげてしまったところがあります。
# 今さら沢庵和尚やお通が出てこない武蔵は、納得しない人もいるでしょう。

 随筆執筆の背景には、どこまでが史実でどこからが創作の領域なのかを著者としても示しておく必要性を感じたようです。宮本武蔵の人間像に迫った吉川英治の解釈が小説で、その解釈に至る過程を解いたのがこの随筆。創作部分も、作家なりのきっかけや推論をふくらませて作っていることが分かって興味深く、当時の武蔵研究の一端も垣間見ることができます。

 最後に作中の舞台を訪ねる紀行が収録されていますが、巌流島の下りで「現在は関門トンネルの開通を目前にしながら」という一節がありました。小説宮本武蔵が連載されていたのは1935〜1939年。吉川英治は文体に古さを感じないので、そんな昔の気がしなくて、ちょっとびっくりでした。


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2013年04月29日

奈良散歩2013春 追録

 復元された興福寺南大門基壇。2009年に発掘調査が行われ、翌年から復元工事が行われてきました。2012年末に工事が完了し、完成した姿を見るのは初めてでした。
 興福寺南大門は例によって何度も焼け、1717年の火災のあとは再建されませんでした。かつては重層の楼門だったようで、猿沢池から見上げると、豪快な眺めだったのではないでしょうか。

 奈良公園で見かけた牡鹿。なんともやる気のない風体で、近くにいた人が鹿せんべいを近づけても反応なし。
 お腹がいっぱいだったのか、お昼寝タイムだったのか。

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東大寺ミュージアム特別展「国宝・東大寺金堂鎮壇具のすべて」

 東大寺金堂鎮壇具は、1907〜08年に東大寺大仏殿の須弥壇の周囲で発見・発掘されたものです。
 大刀や挂甲など、多数の宝物が出土し、一括して国宝指定を受けています。今回はこれらの保存修理が完了した機会に、まとめて一般公開されるという特別展。

 このうちの大刀は、2010年の調査で「陽剣」「陰剣」の象嵌銘が発見され、正倉院の目録「国家珍宝帳」に書かれた「陽宝剣」と「陰宝剣」であることが分かりました。また北斗七星の文様が象嵌されている大刀も確認されています。
 銘の発見当時はニュースになったのですが、それから一般公開されるのは初めて。天文ファンとして気にならないわけがありません(←そこか)。

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奈良国立博物館特別展「當麻寺 極楽浄土へのあこがれ」

 奈良県葛城市にある當麻寺の本尊は、約4m四方の巨大なタペストリー「當麻曼荼羅」です。
 この曼荼羅を軸に、當麻寺の信仰の歴史を紐解くのが今回の特別展

 「當麻曼荼羅」は彩色した絹糸で織られた原本「根本曼荼羅」(8世紀)と、室町時代と江戸時代に原寸大で描かれた写しが残されています。「根本曼荼羅」は国宝指定、室町時代の「文亀本」が重文指定を受けています。

 ふだん當麻寺で公開されているのは、「文亀本」か江戸時代の「貞享本」。このうち「文亀本」が奈良国立博物館で4年がかりで修復され、今回の特別展で寺外で初めて公開されています。また「根本曼荼羅」も30年ぶりの一般公開。
 ただ文亀本と根本曼荼羅は展示時期がずらされていて、同時に見ることはできません。
 今回は国宝「根本曼荼羅」の公開日に合わせて見学してきました。

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興福寺東金堂

 「金堂」は寺院の中心になる建物で、かつての興福寺には中金堂・東金堂・西金堂の3つの建物が向かい合うように建っていました。興福寺の建物によくある話ですが、何度も火災に遭い、現在残っているのは東金堂だけ。これも室町時代の再建で、6回被災して7代目の建物。古風な雰囲気で建てられていて、国宝指定を受けています。
 なお中金堂と西金堂は江戸時代の火災で焼けたのが最後で(←その前にも何度も焼けてます)、現在、中金堂が再建工事中です。

 東金堂は常時一般公開されていますが、足を運んだのは今回が初めて。
 中は南北に長い須弥壇があり、隅から隅まで仏像のオンパレードです。

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興福寺監修駅弁「心」

 興福寺の南円堂・北円堂特別公開に合わせて、興福寺監修の駅弁「心」が販売されています。
 「のぞみ」「ひかり」の車内販売と、東海道新幹線の主要駅での取り扱い。特別公開期間中は南円堂売店でも販売しています。一つ900円。駅弁としては標準的なお値段。

 南円堂を見たあと、境内の芝生の上でお昼にしました。
 やわらかな日差しの中、散りゆく八重桜を眺めながらのひととき。

 蓋をあけると、まともに精進料理です。お寺さんが監修したのだから当然の成り行き。
 ふだんは肉魚たっぷりのお弁当しか食べないので、ありゃ、という感じだったのですが、野菜の煮物が繊細な味付けで美味しく頂けました。桜の花びらをかたどった大根の漬物など、小技が効いているのも良い感じ。夏野菜が苦手な私にとって、ナスが最大の難関だったのですが、興福寺秘伝のレシピという田楽味噌のおかげで完食できました。
 全体的に上品な味付けで、駅弁としてもよくまとまってると思います。おすすめ。
# 514kcalとカロリー控えめなのですが、必然的にゆっくり食べるのでそれなりにお腹はふくれます。

 お弁当のおしながきにプレゼントの引換券がついていて、特別公開の受付に持って行くと中金堂の部材で作った根付を頂きました(匂い袋とどちらかになるそうです)。これ、奈良で食べた人はいいけど、東京や名古屋で買った人はどうするんだろう……
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興福寺 南円堂・北円堂同時公開

 奈良・興福寺の南円堂が創健1200年を迎えるのを機に、南円堂と北円堂の同時公開が行われています(〜2013.6.2)。
 左写真が南円堂(重要文化財)、右写真が北円堂(国宝)。

 南円堂は813年の創健。藤原家の嫡流となった藤原北家の藤原冬嗣の手によるものです。都は平安京に移った後ですが、興福寺と春日大社は相変わらず藤原氏と強い結びつきを持っていました。
 興福寺の幾多の堂宇の例に漏れず、度重なる災禍で三度焼け落ち、現在の建物は江戸時代の1789年に建てられた四代目。右写真の北円堂と比べると、屋根が高く、手前に唐破風が付いて、こってりした雰囲気です。
 西国三十三所の九番札所になっていることから、普段から参拝客の絶えないお堂ですが、普段はお堂の扉は閉ざされていて、年に一度10月17日の法要の時だけ公開されます。というのは、今日知りました。いつ行っても閉まってるなぁとは思っていたのですが。

 大型連休の最中で混雑も覚悟していたのですが、連休前半の最終日ということで、人並みは途切れないのですが、待ち行列にはならないという、見る側にとってはありがたい条件。
 靴を脱いでお堂に一歩入ると、ざわわっと鳥肌が立ちました。なんか空気が違います。

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2013年04月28日

BORGの鏡筒バンドをビクセン規格アリガタ対応化

 最近はミニボーグばかり使っていますが、本来のボーグのラインアップは80mm径の鏡筒シリーズでした。そろそろこちらも復活させようと、まずは鏡筒バンドをビクセン規格のアリガタへ換装。
 すでに製造中止になった鏡筒バンドですが、樹脂製で軽いのは今でもメリットです。長時間露光をする場合は強度が心配ですが、短時間の観望や月や太陽の写真なら無問題。

 鏡筒バンドにはボーグ規格のアリガタのアダプターがついていますが(左写真左下の白いパーツ)、これは木ねじ固定なので簡単に外れます。そこにビクセン規格のアリガタを取り付けて作業完了。アリガタはコスモ工房の製品を使いました。シンプルなつくりで安価なのがありがたいです。

 ボーグの鏡筒バンドにはタカハシ規格の8mmネジの通し穴があり、これでアリガタにネジ止めするのですが、注意点はネジ頭のクリアランスが3〜4mmしかないこと。普通の六角穴付きボルトではネジ頭が鏡筒と干渉してしまいます。
 そのためホームセンターで「超低頭」の六角穴付きボルトを調達してきました。通常タイプなら一本20円程度なのに、超低頭だと一本100円。それでも鏡筒バンドを買い直すよりはずっと安上がり。

 経年で黄ばみが出ている樹脂製の鏡筒バンドですが、もう少し頑張ってもらいます。
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2013年04月27日

天体観望会「ミザール・アルコル・アルギエバ」

 春の二重星を3つ並べた観望会。チャレンジャーですね。
# ミザール・アルコルの死兆星ネタは何歳以上なら通じるのやら。

 この日は3月に寄贈された望遠鏡の、天文科学館でのデビューということで、楽しみにしていました。
 ビクセンのポルタ経緯台8cm屈折が3台と、セレストロンの28cmシュミカセ。こんな大きな口径のシュミカセを覗くのは高校時代以来かもしれません。

 が。
 昼間は晴れていたのに、夕方から雲が広がりだして、観望会の時刻にはポツリポツリと雨粒が。
 うーむ、残念。
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菅野松男さん講演会「新しい星をさがして30年〜新天体発見3冠達成までのみちのり〜」

 菅野松男さんは明石市立天文科学館の元副館長で、アマチュア天文家としても新天体の発見に取り組まれています。
 これまで変光星(V1143Ori (通称)菅野天体)、彗星(C/1983 J1 菅野・三枝・藤川彗星)、新星(1987年ヘルクレス座新星 V827Her、1991年ヘルクレス座新星 V838Her、1993年いて座新星 V4327Sgr)、小惑星(15個=川西浩陽氏、野村敏郎氏との共同観測)、と数々の新天体を発見してきました。
 2013年3月には超新星(SN2013am)を自宅の観測所で発見。あっという間に情報が駆け巡り(私は出張先で知りました)、発見の10日後には神戸新聞の夕刊に一面で紹介されました。
# 天体発見「3冠」達成 天文一筋30年、加古川の菅野さん(2013.3.30神戸新聞)

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