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(2015.5.22 管理人 記)

2009年04月13日

はやぶさ 1/25ペーパークラフト熟練者バージョン(β版)


 「はやぶさ」ペーパークラフト熟練者バージョン(β版)をつくってみました。せっかくなので色もつけてみました(本物を見たことがないので色は適当です)。

 このモデルの特色は、たくさん設定された可動部分です。
探査機の運用手順通り、太陽電池パドル展開、中利得アンテナA駆動、サンプラーホーン伸展、イオンエンジンジンバル駆動、ターゲットマーカ分離、ミネルバ分離、再突入カプセル分離、パラシュートカバー分離が可能ですので不屈の闘志で挑戦してみてください。
Movable paper model of “Hayabusa”(Seiichi Sakamoto))
 はてさて、我が不屈の闘志の結果やいかに。

 太陽電池パドル展開。
 型紙では折り目をつけて実際に展開できる設計になっているのですが、展示時の見栄えを考えて、畳んだものと展開したものの二通りのパーツを差し替えて再現することにしました。
 展開した方はパドルのアームをピアノ線で補強してあります。紙以外の材料を使うのは掟破りですが、私の使った紙では強度が心配でした。
# 展開したパドルの背面には、Brain's Mazeさんが公開されている「はやぶさ太陽電池パネルイラスト」(S.A.Mさん作)を貼ってあります。

 中利得アンテナA駆動。
 このアンテナの回転軸が今回の組み立ての最難関でした。元のパーツを固着させてしまったので、可動を再現するために別パーツを作り直しています。少々手抜きしたので、よく見ると回転軸が少しずれています。

 サンプラーホーン伸展。
 設計図無しのこのモデルで、パーツの組み合わせに悩んだ部分の一つでした。サンプラ内筒部のりしろの接着場所が衛星構体の上面(高利得アンテナが付く面)の内側なのです。

 イオンエンジンジンバル駆動。
 蛇腹部分を傾けられるということでよいのでしょうか。

 ターゲットマーカ分離。
 分離は出来るのですが、いつか紛失しそうで怖いです。

 ミネルバ分離。
 角張った構造なので、小さい割には意外に工作は楽です。
 ミネルバはターゲットマーカ同様、下に落とすのかと思っていたら、横方向に飛ばすのですね。「祈り」のDVDでも蓋を飛ばしてミネルバが分離するシーンが描かれています。
 後から気付きましたが、写真撮影時にサンプラーホーンが縮んでいました。ターゲットマーカも外れかかっていますし。

 再突入カプセル分離。
 撮影の都合でカプセルは下に置いてありますが、実際は手前に押し出されるように切り離されます。カプセルと衛星構体の接続部には試料採取容器を搬送する経路があります。

 パラシュートカバー分離。
 再突入カプセルも、設計図無しでどうやって組み立てるのか悩んだ部分です(色も適当)。カプセル上面に切れ込みを入れるようになっているのですが、これが実はサンプルを取り出すフタでした。

 組み立てを間違っている部分があるかもしれないので、もしこれから組んでみようという方がいらしても、あまり参考になさいませぬよう。
 もう一度つくれと言われたら、丁重に辞退させていただきたく思いますが、これがβ版ということはそのうち完成版が出るのでしょうか。早まったかなぁ。


posted by ふくだ at 01:23| Comment(11) | TrackBack(0) | ペパクラ/科学的遊具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おぉぉぉ・・・・
これはすごいぃいい
Posted by (ふ) at 2009年04月13日 06:58
正に不屈の闘志(^^;
結構、大変だったんでしょうね。
ピアノ線は飛行機だと脚の補強に使いますから、
OKだと思いますよ。

ところでどうやって色を付けたんですか?
Posted by Terry at 2009年04月13日 10:22
(ふ)さん
阪本さんのペーパークラフトは、対象の仕組みや役割を理解することに重きを置かれている感じです。
「はやぶさ」の部品点数はそれほど多くないのですが、どこに何を組み付けたらよいか調べるのに、ずいぶん勉強になりました。

Terryさん
部分的ながら、「紙の厚さ考えてないでしょ」と言いたくなるくらい細かい部品もあって、まるで集中力が持ちませんでした。1日1〜2時間の作業で4日か5日かかったでしょうか。

PDFを開けるドロー系のソフトがあれば色も含めて加工できます。フリーウェアならInkSpaceあたりでも大丈夫です。PDFからjpegに変換するソフトもあるようなので、他にもいろいろ手はありそうです。

「SPACE REVIEW MAGAZINE」に、同じ作者の「かぐや」を徹底改修した作例が載っていました。
http://space.jaxa.jp/review/special/200810.html
ここまでやっちゃうと、もはやマルチマテリアルモデルです。
Posted by ふくだ at 2009年04月13日 20:31
2週間前から挑戦しています。ISASのホームページだけでは解からず、ISASまで行き、原寸大模型を確認してきました。ペーパークラフトも展示していましたが残念ながら阪本さん作ではないようでした。。。。
はやぶさクリスタルは私も買いました。
Posted by fuku at 2010年01月31日 08:20
このペーパークラフトは説明書がないので、工作の難度よりも、どの部品をどこに取り付けるのかが分からないことの方が苦労しました。ISASへ見に行けてしまうfukuさんがうらやましいです。

「はやぶさ」も残り順調に進めば、いよいよ半年弱で地球帰還ですね。なんとか頑張ってほしいものです。
Posted by ふくだ at 2010年02月01日 01:00
ありがとうございました。はやぶさの熟練者バージョンを作成していましたが、ところどころ作成段階で思案の連続でした。貼り付けては、間違いが後で判明して、また最初からと4回もトライしていました。そのとき、ふくださんのページを見つけまして、勘違いしていたところを再発見し愕然とした。これから5回目のトライです。
子供に笑われないように頑張ります。
Posted by もとあかし at 2010年05月30日 01:47
もとあかしさん
いや、私の作り方もところどころ想像力で補っているので、合っているものかどうか……(苦笑)
製作過程が分かるこちらのブログもおすすめです。私よりずっと丁寧な工作をされていらっしゃいます。
http://jagamaru.blog.so-net.ne.jp/2010-05-09
http://jagamaru.blog.so-net.ne.jp/2010-05-09-1

Posted by ふくだ at 2010年05月31日 19:28
紙はどれくらいの厚さですか?
Posted by konnitiwa at 2012年02月15日 18:15
konnitiwaさん、いらっしゃいませ。

紙の厚さですが、私の場合、強度と工作のしやすさのバランスを考えて、157g/m2のものを使うことが多いです。ただ大きな面のあるペーパークラフトの場合だと、紙の強度が不足気味で、触るとベコベコすることがあります。

細かい部品がある場合は、110g/m2くらいの紙を使うこともありますが、工作しやすい反面、強度は落ちます。

一般的には、もう少し厚めの、220g/m2くらいの紙を使うことが多いようです。
Posted by ふくだ at 2012年02月15日 19:11
参考になりました。有難うございました。
Posted by 守永裕生 at 2014年07月23日 08:40
まだ「はやぶさ」が帰ってくる1年以上前の記事ですが、いまでもお役に立てて頂けるのなら何よりです。

2014年末にはようやく後継機の「はやぶさ2」が旅立つ予定で、こちらの成果も楽しみに待ちたいです。
Posted by ふくだ at 2014年07月23日 21:19

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