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(2015.5.22 管理人 記)

2010年05月29日

リニューアルオープン

 いよいよ天文科学館のリニューアルオープンの日がやってきました。星の友の会の幹事は来賓で呼ばれていまして、受付を通ると顔を知った職員の方が席まで誘導して下さいます。そ、そんなんして頂かなくても会場のプラネタリウムドームくらい自分で行けますから(汗)。
 周りが知らない人ばかりだったらどうしようかと事前にドキドキしていたのですが、星の友の会の関係者でひとまとめのブロックでした。
# 星の友の会会員にも式典参加の案内があり、事前申込で出席できました。

 久々に姿を見るカールツァイス・イエナUniversal23/3型プラネタリウム投影機。外観もすっかりきれいになって、重厚に黒光りしています。現役日本最古にして、稼働年数も間もなく日本最長に届くクラシカルな投影機です。この日がオーバーホール後の初投影となります。

 式典が始まると、ドームの照明が落とされ、天文科学館50年・子午線標識100年を紹介する映像がスクリーンに浮かびます。実は今回の展示リニューアルは、こうしたメモリアルイヤーに合わせて行われたもの。
 映像に続いて明石市長のあいさつ、来賓代表として市議会議長のあいさつ。共通していたのは、明石市も財政難のおり、それでも天文科学館を市のシンボルとして、子どもたちの未来のために残していきたい、というお話。
 そして市長・市議会議長に地元小学校の児童代表2人を加えて、4人でスタートボタンをON。ドームいっぱいに星が飛び散って、リニューアルオープンの字幕がドーンと登場。おお、プロジェクターも新しくなったのか。
 これにて式典終了で、来場者は早速、展示室の見学へ出かけます。スーツ姿のお客さんだらけというのは、今日ならでは。

 リニューアルされた展示の様子は(ふ)さんのところに詳しいので、ここではごくごく簡単にピックアップ。
 新たに置かれた銀河系儀は、写真写りが抜群。はっきりいって実物より写真の方がかっこいいので(ぉぃ)、ぜひ記念撮影をおすすめします。

 4F屋上の日時計広場も、床がフラットになって、多くの種類の日時計が並んで置かれています。たかが日時計されど日時計、太陽を使った時の示し方の奥深さを味わえます。

 新設された特別展示室。震災前にもあったそうなので正しくは復活と言うべきでしょうか。リニューアル前の館内には特別展のスペースがなく、3階展示室のエレベーター前の空間をやりくりして特別展を行っていました。
 8月末までは「開館50周年記念『時の展覧会2010』」を開催中。一見、地味目の展示ですが、見る人が見ると驚きの品物が並んでいます。振り返ってみると天文科学館の特別展って、いつも解説が控えめの気がします。

 宇宙開発のコーナーの奥には、おお、若田宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに持っていった世界天文年旗ではないですか。
 2009年12月に神戸で行われたグランドフィナーレで披露されてブラック星博士に強奪されたりしたそうなのですが、間近に見るのは初めてです。

 一回りしてプラネタリウムドームに戻ると、なんだか列が出来ています。まだ投影20分前なんですけど……よく見るとみなさん知った顔ばかり。みんなツァイスの星空に会いたかったのねぇ。

 そんなこんなで、初回投影の整理券。
 解説は井上学芸員。
 半年ぶりとあって、どことなく堅い雰囲気が客席内を覆っています。わくわく感と緊張感がドームの中にいっぱい。
 西空に浮かぶサラダ煎餅のような白い太陽。
 地平線が赤く染まり、太陽がスカイラインのシルエットに沈み、そして惑星がいっぺんに登場する一番星。

 ツァイスの星空はいいって言われていますけど、どこか人工の匂いが残っています。惑星に輪や縞が見えたり、星の色も青白色はなかったり、それに星が瞬くこともありません。
 ただ全体的に絶妙にバランスが取れていて、多くの制約がある中で、すごく自然な雰囲気を醸し出してしまう。天の川も星の粒ではなく、もくもくとした光の帯ながら、これも肉眼で見た感じをよく表現しています。
 東の空には十六夜の月。今回のオーバーホールで更新された月投影機は、今までと見違えるような鮮明な月を写し出します。
 どことなく懐かしさを感じさせる空ながら、最新鋭の投影機を見た目をも納得させてしまう。
 ああ、この星空がドームスクリーンに帰ってきた。

 漂っていた緊張感もいつしかほぐれ(時にいびきが聞こえるのもいつものご愛敬)、星空案内から星座物語、テーマ解説と進みます。
 やがて日の出を迎え、ドーム内に拍手が起こります。これからまた、天文科学館の新しい歩みが始まります。
posted by ふくだ at 23:46| Comment(4) | TrackBack(0) | 明石市立天文科学館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
時の記念日に天文科学館のスタンド
(建物を模したペーパークラフト)
が明石界隈で1000枚だったか配布されるそうです。郵送もあるみたい。
Posted by けろ at 2010年06月03日 01:02
毎年やってる「子午線通過証」ですね。
最近は組立式のプラネタリウム(穴は自分であける)だったり天球儀だったり、どうも紙工作がトレンドのようです。
今年は手にはいるかなぁ。
Posted by ふくだ at 2010年06月04日 00:19
行ってきました〜。スタンドはさすがに置いてませんでした残念。今日のギリシャ神話は「大熊座、小熊座」うーん、悪いのゼウスじゃん。浮気して妻怒らせて、おまけに母子とも熊変身。子供を熊にせず、母を人間に戻してくれ〜。ま、いろいろ理由があってのことだろう。一番見たかった天文ギャラリーではどこか取材に来ていてジャマするわけにもいかず見れなかった。また行くからいいけど
Posted by けろ at 2010年06月08日 23:12
「スタンド」は、時の記念日の子午線通過証なので、6月10日にならないと配布はないです。残念でした。

ギリシア神話はそんな話多いですよ。奥さんの怒りが、ゼウスじゃなくて浮気相手にいっちゃうのです。「ひえぇ、ひどい〜」と思いながら星座神話を読んだものでした。

天文ギャラリー、またの機会にぜひお越し下さい。私を捕まえて下さればいつでも展示解説いたします(対象展示物限定)。
Posted by ふくだ at 2010年06月08日 23:40

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