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(2015.5.22 管理人 記)

2010年09月18日

はやぶさカプセル一般公開(大阪)

 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルが大阪で展示されています。これは見に行かずにはいられません。
 18日は午前中仕事だったので、午後から出かけました。

 会場は近鉄百貨店阿倍野店。近鉄阿部野橋駅の直上です。JRだと天王寺駅になります。梅田と大阪みたいなものなのでしょうか。
 13時過ぎに阿部野橋到着。夕方に見学する予定だったので、混み具合だけ確認していこうと思ったのですが、配っている整理券の時間帯が13:00-13:30。あら、すぐに見られるのか。だったら先に寄っていこうと、整理券をもらって会場へ。

 会場は2部屋に分かれていて、奥の部屋がカプセル展示、手前の部屋が関連展示です。手前の部屋の壁には、関係者からのメッセージや、「はやぶさ」再突入翌日の新聞各紙の一面パネルと「はやぶさ」関連書籍の展示がありました(左写真)。関連書籍に「こち亀」まであったのには思わず笑ってしまいました。確かにはやぶさを元ネタにした話があったなぁ。
 また、大きめの液晶テレビが設置され「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」の予告編と、再突入時の衝撃波音などが流れていました。夕方、再度来たときは、ここで足を止めて見入る人多数(右写真)。あの予告編はかっこいいので、見入ってしまう気持ちは分かります。

 奥の部屋は、内部が暗幕で仕切られていて、暗幕の手前にジグザグの行列、奥にカプセル等の展示があります。ここのジグザグの行列を抜けるのに20分ほどかかります。ここから先は写真撮影禁止。
 録音の女声で、探査機本体とカプセルの関係(カプセルだけが宇宙を飛んで帰ってきたと思う人が少なくないそうです)、宇宙に行かないエンジニアリングモデルの役割、カプセルのそれぞれの部品の説明が、繰り返しアナウンスされています。暗幕の手前側では、大きなスクリーンにパワーポイントの解説、反対側の壁には前日に会場で寄せられた寄せ書きの布。

 暗幕の奥がカプセルの展示会場。
 今回展示されているのは、エンジニアリングモデル、搭載電子機器、インスツルメントモジュール(サンプルコンテナなどを収める枠というか骨組みというか見た目はこれが本体という部分)、パラシュート。
 私は丸の内で既に前3点を見ていたのですが、パラシュートは初見。また丸の内では一方向からの見学だったのに対し、大阪ではカプセルの周囲を回るように導線が設定されていたので、両側から見学できました。ゆっくり歩いて見学所要時間は5分くらい。

 小惑星まで行って帰ってきたんだよ、これ。
 何度観ても、感慨深いです。

 夕方、再訪したときは大阪市立科学館の渡部学芸員がマイクを持って解説されていました。録音の音声は聞き流しても、生の解説が聞こえてくると、みな、耳を立てて聞き入っています。「展示しているのは全部本物です!」というあたりから説明に入るのは、大阪らしいというか何というか。
 今回はヒートシールドがないので(写真パネルで紹介)、展示物がきれいすぎて模型だと思う方もいらっしゃるのかもしれません。

 カプセル展示の部屋を出ても、もう少し展示が続きます。寄せ書きのコーナーでは、すでに壁に貼られた布いっぱいにメッセージが書き込まれていました。性別・年齢層問わずにマジックを握っていらっしゃる感じ。

 個人的におすすめなのが、6月13日にオーストラリアで撮影された帰還写真を集めたコーナー。JAXAの回収隊やジャーナリストがウーメラの突入経路を取り囲むように陣取って撮影したスーパーショットが、一堂に会しています。個々の写真はこれまでにもさまざまなメディアで発表されているものの、これだけそろうと壮観です。

 会場出口のモニタでも、「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」の予告編と、再突入時の衝撃波音が流れています。人の流れをじゃましないように気をつければ、こちらの方がゆっくり見ることが出来るかもしれません。衝撃波音は重低音なので、しっかり聞いていないと周囲の音に埋もれてしまうかも。

 お約束の物販コーナー。私は自分用に、再突入写真のクリアファイルと、手ぬぐいを買いました。午前中はレジ待ちで大行列だったそうですが、午後はほどほどな感じ。

 夕暮れの通天閣。天王寺動物園では、鳥の「セーカーハヤブサ」を展示しているそうですが、こちらまで足を伸ばす時間がありませんでした。

 「西日本初公開」の今回の展示。カプセルだけでなく、関連展示も含めて充実しています。17・18日の様子では、朝一番こそ混雑するものの、お昼と夕方以降は空くそうです。午後でも20〜30分程度の待ち時間で済みますので、お近くの方、ぜひ見学をおすすめします。


posted by ふくだ at 23:45| Comment(7) | TrackBack(0) | 宇宙開発/宇宙科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あー「あれは模型だろう」とかいう声が、いままでのどの展示会場でも頻繁にあったそうです。

なので、一番の疑問にまっさきに答えるということで、ああいう解説になりました。時間もありませんしね。

あと、あのやりかたは、たぶん、ぼくだけです。大阪が ではなく、渡部の個性ですよ。ちなみに、私は、東京は世田谷生まれの神奈川湘南育ち。山の手出身の湘南ボーイざあますから、おほほほ。
Posted by 渡部義弥 at 2010年09月19日 02:27
模型だと思う方、他の会場でも多かったのですか。なるほど。

それにしても、今日も現場に出ていらっしゃるとは思えない時刻にコメント頂いているのですけれども、「おほほほ」って、だ、大丈夫ですか!?
Posted by ふくだ at 2010年09月19日 11:20
よしのじさんも書かれていましたが、模型だと思われないためには、どうすりゃーいいのでしょうかねぇ。
Posted by しゅんしゃけ at 2010年09月19日 22:22
ケースに大きく「宇宙を旅して帰ってきた本物です!」と書いておくとか……うーん。

展示してあるパーツが、カプセルのどの部分を構成していたかが分かるように、カプセルのカットモデルをつくって、エンジニアリングモデルの隣に並べておくのはどうでしょう。本物ではないものが混じって、かえってややこしくなるでしょうか。
Posted by ふくだ at 2010年09月19日 23:20
だいじょうぶじゃないですよぉぉ。

JAXAにモノを返して、種々精算が終わるまでは、気が抜けないです。
Posted by 渡部義弥 at 2010年09月19日 23:57
お疲れ様でございます。

ちなみに、近鉄阿倍野店は、当方のお初望遠鏡「ジェミニエータ」を購入したお店です。

当時の建物(旧館)は、もう取り壊されて、今は高層ビルを建設中だそうですが、当方にとっては、百貨店=近鉄あべの店、でしたので、屋上遊園地の乗り物に乗ったり、お子様ランチを食べた思い出がしっかり残っています。
Posted by ジーク at 2010年09月20日 09:24
渡部義弥さん
お疲れさまでございます。今日は明石の星の友の会のメンバーと連れだってお伺いしました。
残す会期はあと1日ですね。明日はブラック星博士が襲撃を計画中とか……会場を冷却されないようお気をつけ下さい。

ジークさん
近鉄百貨店の西側はまさに建設真っ盛りでした。GoogleEarthなら以前の旧館の写真を見ることが出来ますが、いかにも百貨店という雰囲気のビルですね。あそこで初めての望遠鏡を買われたのですね。
ちなみに私のお初望遠鏡は、いとこの家から半永久貸与されたミザールのアルコア型でした。
http://yumarin7.sakura.ne.jp/mizarsubaru.html
Posted by ふくだ at 2010年09月20日 20:51

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