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(2015.5.22 管理人 記)

2010年10月16日

ほしとも☆キッズ135「子午線標識を探る」

 正確なタイトルは「子午線標識を(GPSで)探る」となります。

 日本標準時子午線を示す標識が最初に明石郡に建てられたのは1910年10月30日のこと。2010年10月30日でちょうど100年になります。今回のほしともキッズ勉強会はそれに合わせて子午線標識がテーマ。天文科学館周辺に点在する子午線標識を、GPSで計測しながら探訪します。

 最初に会員の吉野さんから、今回のテーマの子午線標識と、GPSで位置を知る仕組みのお話。ほしともキッズの勉強会は、星の友の会の会員が持ち回りで担当しています。吉野家のみなさんは精力的に子午線標識の調査探訪を続けられ、うちの子午線のサイトも吉野さんからご提供いただいた資料や情報を多々活用させて頂いています。

 今回の参加者は20名弱。4グループに分かれて、各班にGPS端末を一台ずつ配ります。天文科学館を含め、市内6ヶ所の子午線標識を歩いて、各標識の経緯度を測ります。
 誤差を均すため、1分おき×グループの人数分の計測を行い、後で平均を取ります。写真左は天文科学館北側の通称「トンボの標識」。2010年で建立80年を迎える歴史のあるもの……って描いてから気付いたのですが、標識が写真にうつってない。標識の前でGPS端末とにらめっこして計測している様子です。

 右写真は通称「国道2号の標識」。こちらは1933年に建てられたもの。明石市では天文測量による日本標準時子午線の計測が1923年と1951年の2回行われています。
 上写真2つの標識とも1923年の測量成果に基づいて建てられましたが、「トンボの標識」は後に1951年の測量成果に基づいて移設され、天文科学館も1951年の測量成果に合わせて建てられました。

 私の担当したグループは、途中、GPS端末の電池切れのトラブルもあり(後で聞いたら電圧低下警告のしきい値が高めの機種らしい)、予定の6ヶ所中、5ヶ所だけ回って切り上げました。他の班は全行程をクリアしたとのこと。いずれの標識も人丸前駅から余裕の徒歩圏なので、折を見ていずれ再訪していただきたいものです。

 さて、各班の計測成果のまとめ。
 各標識の位置は、今回の計測では東経135度00分00.4〜00.8秒の間に収まっています。ちなみに明石付近では経度1秒は約25m。1923年と1951年の測量では約11mの差があるのですが、今回のGPSによる計測では、その差を明確に判別する結果にはなりませんでした。
 天文測量で約11mの差というのは、時間に換算すると1/30秒=0.03秒になります。吉野さんによると、戦後の天文測量が行われた1950年頃は、オリンピックの100m走の計時でも0.1秒までの精度しかなかった時代。よくこれだけの精度で測量したものです。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 明石市立天文科学館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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