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(2015.5.22 管理人 記)

2010年12月05日

野外天体観測会(2010年冬)

 12月4日・5日は明石市立天文科学館星の友の会の野外天体観測会で西はりま天文台へ行ってきました。野外天体観測会は平たく言えば合宿で、年に2度ほど、公開天文台などの施設に遠征して星見を楽しみます。
 数ヶ月前に日程を決めてしまうので、当日の天気は運次第。ところが今回は出発前から雲ひとつない快晴。西はりまについてもそのままの好天が続き、一晩中、星空を楽しむことができました。風が冷たいことも心配したのですが、ほとんど無風。あとで天気図を確認したら、移動性の高気圧が西日本を覆っていたようです。ここ数年では最高の条件に恵まれた野外天体観測会でした。

 西はりま天文台の誇る口径2mの「なゆた望遠鏡」。口径は日本国内最大、一般に公開されている望遠鏡としては世界最大口径です。
 この日なゆたで観望したのは、アルビレオ(はくちょう座β星)、M15球状星団(ペガスス座)、木星、χ散開星団(ペルセウス座・二重星団の片方)。特にM15球状星団の見え具合は白眉でした。球状星団が天体写真のようにツブツブの星のかたまりに見えるのは壮観です。透明度のよい新月の晩だったので、淡く広がった天体、銀河や星雲も見てみたかったな。晴れたからこその贅沢な望みですけれど。

 なゆたでの観望会のあとは、グループロッジの前の広場に並べた望遠鏡でひたすら星見。寒くなると屋内に入って星談義をして暖まり、頃合いを見計らって外に出ます。星空が回っていくので、見える天体も少しずつ変わっていきます。
 夜半過ぎにはカノープスが昇ってきます。なゆた望遠鏡のある山頂は南の視界が開けているので、2時頃に起きていたメンバーみんなで移動。「しまった、双眼鏡を宿泊棟に置き忘れた」と途中で気づいたのですが、透明度が良いので肉眼でも余裕で見えてしまいました。色も赤みがかったみかん色ではなく、カノープス本来のクリーム色に見えています。
 2010年12月5日01:50。NikonD5000+18mm/F3.5,ISO1600,露出30秒(固定)。
# この写真はクリックすると拡大します(実はちょっとピントが甘い)。

 なゆた望遠鏡のドームと北斗七星。
 この写真をとった時点で2時を回っていたのですが、相変わらず晴れていて、寝るのがもったいない。福原さん持参の32cmドブソニアン(ときどきOIIIフィルター付き)も、井上さん持参の12cm屈折+天文科学館のイーソス20mmアイピースも絶好調で、片っ端からいろんな天体を見ていきます。白色矮星なんて生まれて初めて見ました。
 2010年12月5日02:08。NikonD5000+18mm/F3.5,ISO3200,露出30秒(固定)。
# この写真はクリックすると拡大します。

 夜明け前には土星、続けて金星が昇ってきました。12月4日に最大光輝を迎えたばかりの金星は、まばゆいばかりの明るさ。金星の光で影ができるという話は聞いたことがありましたが、実際に確認したのは初めてでした。写真をとっておけばよかったのですが、そこまで頭が回りませんでした。
 検索したら撮ってる人がいましたよ。下のサイトに写真があるとおり、ごくごく淡い影で、輪郭はあまりはっきりしていません(点光源なんですけど)。
 http://www.digitalsky.org.uk/venus/shadow-of-venus.html
 新月近くの月のない夜、最大光輝を迎えたばかりの金星、周囲に人工光が(ほとんど)ない環境。ちょうど条件がそろっていたんですね。
 右の写真のデータは、2010年12月5日05:50。NikonD5000+22mm/F3.8,ISO1600,露出30秒(固定)。
# この写真はクリックすると拡大します。

 事前に配られた予定では、起床時間は朝7時。それなのに朝の6時まで星を見ていました。アホです。望遠鏡は夜露で凍りついてましたので、氷点下にはなっていたはずですが、風がなかったおかげで、まずまず過ごしやすい一晩でした。

 とりあえず触りで、詳しくは本館にレポートを上げる予定です。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 明石市立天文科学館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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