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(2015.5.22 管理人 記)

2011年01月29日

HTV(こうのとり) 1/25ペーパークラフト完成

 ほぼ3週間に渡って製作してきた1/25スケール宇宙ステーション補給機(HTV)「こうのとり」のペーパークラフト、ようやく完成しました。

 もともと工作は好きで、ここでも思い出したようにネタが登場しますが、ここ半年以上、ペーパークラフトはつくっていませんでした。

 ここまで間が空くと、何かをつくりたくなってきます。
 いま宇宙関係で作るのなら……そうだ、こんどHTV「こうのとり」2号機の打ち上げがあるな。
 海外の宇宙機ペパクラサイトAMXに型紙も公開されています。よしこれだ。

 しかし、つくったところで、自宅の部屋が狭いので完成品の置き場所がありません。
 明石市立天文科学館にはH-IIBロケットの1/25模型が展示してあるのですが、詳しい説明もなく、さびしそうにしています。完成品をあそこにおいてもらうと多少は賑やかになるかな。ということで、ブラック星博士のマネージャーさんに相談しました。
ふ「こんどHTVのペーパークラフト作ろうと思ってるんですけど、要ります?」
マ「それはぜひ!」
ふ「大きい物じゃないですよ、スケール1/100ですから」
マ「1/100なんて言わずに、1/25でどうですか」
ふ「え〜!?」
 1/100を1/25にするって、大変なのです。
 1/100なら薄手のケント紙で強度が保てますが、これが縦横4倍となると、内側から補強を入れないとふにゃふにゃして形になりません。手間です。
 なにより、元の型紙は1/100でA4版です。1/25になると、型紙の大きさはA0版(841mm×1189mm)。そんなもの出力できないし、拡大コピーしても誤差が累積して使い物になりません。
ふ「ということで、そんなデカイの無理です」
マ「天文科学館のプリンタならA0まで出せますよ」
ふ「マジですか〜!?」
 その日はA0の光沢紙が4枚入った巨大な紙筒を抱えて帰宅しました。
 どうしてこうなった。

 制作中の図。強度と形を確保するために段ボールで芯を作っています。本体の中にも補給キャリア非与圧部の上下に当たる部分に段ボールの円盤を仕込んであります(実機と同じ構造だ)。外殻も、プリントした光沢紙にケント紙で裏打ちしています。
 取っ手のようなパーツも、元の型紙は印刷で表現しているのですが、1/25では立体に起こして再現しました。爪楊枝を短冊状の紙で取り付けてます(この爪楊枝だけが紙じゃないパーツ)。縦横4倍になった時点で、表面積は16倍。細部も作り込む必要があるので、どんどん工作量が増えていきます。

 1月8日に超拡大型紙を担いで帰って、当初の「こうのとり」2号機打ち上げ予定が1月20日。なんとかその週末には間に合うかと思っていたのですが、ぜんぜんダメでした。結局、ほとんど3週間工作しっぱなし。

 左写真は補給モジュール非与圧部に入る曝露パレット。光沢紙だと質感が出ないので、上から上質紙を貼り付けて、取っ手の部分に爪楊枝を切って貼ってあります。
 右写真は台座。メインスラスタのノズルでは模型の重量を支えるのが難しいので(自立はするのですが、ノズルの付け根は構造上の弱点なので、破損する危険性大)、推進モジュールの枠で支えるようにしています。台座の形は違いますが、実機も同じ部分でロケット第二段につながってます。

 下から見るとこんな感じ。メインスラスタのノズル、意外に小さいでしょ。
 天文科学館にはイカロス風呂敷をかぶせて持っていったのですが、くるんだ写真を撮っていませんでした。こちらは包む前。

 というわけで、早速、天文科学館3階のH-IIBロケットの脇に展示して頂いています。ロケットとスケールを合わせてあるので、比較してみて下さい。


posted by ふくだ at 23:46| Comment(12) | TrackBack(0) | ペパクラ/科学的遊具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい! うちにはM−Vロケットの1/10模型がありますので、ぜひそれにあわせて・・・
Posted by 渡部義弥 at 2011年01月30日 10:55
すっげぇ〜。よく作りましたねぇ〜。。。。
A0から切り出して・・・補強も大変だったと思います。
見に行けないのが残念です。
Posted by Terry at 2011年01月30日 12:18
HTVのペーパークラフト、きれいですね。明石の天文科学館の展示資料とはすばらしいです。
ふくださんはいまや科学館を支える重要なスタッフと言う事ですね。

ところで、「イカロス風呂敷」というのはとこさんの作品ですか?
Posted by かすてん at 2011年01月30日 21:26
渡部義弥さん
そちらのM-Vはフェアリングに中身が入っているではありませんか。

Terryさん
大きいサイズの物は何年か前に1/100のサターンVロケットを作って以来なのですが、ノウハウをすっかり忘れていて必要以上に手が掛かりました。もう一度同じ物を作れば2週間で出来ると思いますが、もういいです(苦笑)

かすてんさん
ぶっちゃけた話、写真は見栄えのいいアングルで撮ってますので、近くでみるとそれなりに紙です。1mくらい離れるとそれらしく見えてきます。
イカロス風呂敷は、ご指摘の通りです。ずいぶん前に購入したのですが、今回のHTV輸送が初仕事でした。
Posted by ふくだ at 2011年01月31日 00:40
もう一つ1/25の模型を着くって貰えませんか? 確かに展示室にH-IIBロケットの模型があるのですが、スケールを見て居られるお客さんは殆ど居ません。
時々声を掛けて「1/25の模型なので、実際の高さは天文科学館の塔位あるんですよ」と説明するとびっくりされます。
1/25の塔部分の模型でも横に並べたらよく分かると思うのですが・・・・・・。
ブラック星博士のマネージャーさんと相談願います。
場所を取りすぎるようなら、ブラック星博士のフィギュアでも結構です。
Posted by 湯インドコール at 2011年01月31日 18:28
それはもう、言い出した人がやるの法則で、よろしくお願いいたします(^_^)
Posted by ふくだ at 2011年01月31日 21:13
あはははは。

それでそんなに苦労してたのね。
いいじゃーん、科学館の塔の模型!
作って作って。

楽しみだなー!!
Posted by api at 2011年01月31日 21:57
大きさ比べなら、模型でなくても、紙を貼りだしておけばいいですね。これは昔つくった小惑星イトカワ版ですけど。
http://sao.seesaa.net/article/10811217.html

H-IIBなら、むかし懐かしコンバトラーVというロボットがだいたい同じ大きさです。
 コンバトラーV:身長57.0メートル、体重550.0トン
 H-IIBロケット:全長56.6メートル、全備重量531トン
Posted by ふくだ at 2011年02月01日 01:28
こんにちは.
実は昨日,ブラック星博士(のマネージャーさん?)の案内で,この「こうのとり」と対面してきました.
いやぁ,圧倒されました!凄いですねぇ!
私ももっともっと精進しなければなりませんね.

これで,来年がより一層楽しみになりました.
Posted by y-nakagawa at 2011年06月23日 20:04
y-nakagawaさん、いらっしゃいませ。

この模型は縮尺が大きいので、見かけの迫力で得をしている部分が多々あります。

y-nakagawaさんの工作の細かさには毎度脱帽しておりますので、これ以上精進なされた日には、もはや敵いません(^_^;

来年の企画展、楽しみにしております。
Posted by ふくだ at 2011年06月23日 23:55
太陽電池パネルはどう再現しているのですか?
Posted by かずき at 2015年05月07日 15:05
かずきさん、いらっしゃいませ。

太陽電池は光沢紙に印刷して1mm厚のボール紙に貼り付けています。
適当に光を反射してくれるので、なんとなく「それらしく」見えてくれます。
Posted by ふくだ at 2015年05月07日 22:51

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