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(2015.5.22 管理人 記)

2011年02月19日

第1回星なかまの集い 1日目

 2011年2月19日〜20日の2日間、西はりま天文台公園で「星なかまの集い〜天文楽サミット〜」が開催されました。平たくいうと、星好きな人たちの交流会です。
 電車と気動車と送迎バスを乗り継いで、2時間かけて西はりま天文台へ。到着したらアクアマリンが歌ってました。開会に先立ってのウェルカムコンサート。

 17:10、福原実行委員長の開会宣言。パチパチパチ。
 続いてJAXAの阪本成一さんによるおたのしみ講演会。タイトルは「はやぶさは一日にして成らず」。
 はやぶさ君の冒険日誌のイラストを下敷きにしたはやぶさ話ですが、「一日にして成らず」ということで、ハレー彗星探査機「さきがけ・すいせい」、工学試験衛星「ひてん」、火星探査機「のぞみ」と、はやぶさに先だって積み上げられた技術と経験の蓄積にも焦点をあてていました。「ひてん」でのスイングバイ技術の習得、「のぞみ」の相次ぐトラブルと復旧への不屈の努力、しかしたどり着けなかった火星周回軌道。長年の挑戦、時には苦くて痛い失敗の上に、はやぶさの成果があるということが分かりやすく伝わる講演でした。

 講演会の後は、いきなり参加者の記念撮影、そして夕食。夕食の後は21時の交流会まで自由時間ですが、なゆた望遠鏡での観望会があるということで、大部分の参加者はそちらに向かいます。
 月齢16の大きな月が出ている晩ですが、そこは口径2mのなゆた望遠鏡。エスキモー星雲は月明かりにもめげすに内殻と外殻の構造が分かり、M42オリオン星雲は緑色がかってみえ、トラペジウムも4つだけでなく6つの星が余裕で見えます。ベテルギウスは金星かそれ以上のまばゆさ。
 テラスでも今回の世話人の方々が望遠鏡を並べて月やM42を導入しています。月にかかる飛行機雲が面白かったので、ぱちり。

 交流会という名の飲み会スタート。
 交流会の場でも団体紹介の時間があるのですが、あまりの飲み食いの勢いに、発表開始を遅らせたりするような盛り上がりぶり。
 団体紹介も、街角観望会や出前観望会を積極的に展開しているグループや、地域のネットワークを長年つくってきた事例の紹介など、ユニークな事例がわんさかです。既にだいぶお酒が進んでいる状態ながら、みんな前の方に陣取って熱心に聞いています。

 豊中天文同好会の篠原さんの30cmドブソニアン分解収納ショー。左のドブソニアンが、右の寸胴鍋とアタッシュケース(風)になってしまうという驚きの構造。解説トークのテンポが抜群で、終わった後オークションが始まるんじゃないかというノリの良さでした。

 松江星の会の佐藤さんのFC-50(往年の名機!)。藤井旭さんのイラスト入りという逸品。子どもの頃、藤井旭さんの著作で育った世代(ってすごく幅広そうな気がするのですが)としてはうらやましい限りです。
 機材の写真しか撮っていないのは私の趣味です。メインは活動紹介です。念のため。

 1次会は23時過ぎに一応一区切り。同じ会場で、テーブルの数を減らして2次会に移行。
 2次会は日付が変わった1時まで続いて、そのあと場所を移動して3次会。
 阪本さんは4時まで飲んでました。西はりまの黒田さんは宿泊棟に行かずに建物に泊まり込んだそうです。4時過ぎの撤収時点で十数人生き残ってました。
# それを知ってる私も最終組。


posted by ふくだ at 23:45| Comment(7) | TrackBack(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れさまでした〜

酒もっと先生(阪本先生)の飲みっぷり良かったですね〜。
Posted by ふくはら at 2011年02月21日 19:04
いやー、楽しかったですね。
そして有意義な2日間でした。
天文をやるには、アマでもプロでも眠らず朝までダベる気力と体力と燃料(酒?)が必要なことがよくわかりました(爆)

ところで、豊天は「豊中天文同好会」ですので、よろしくお願いします。
Posted by 森部 at 2011年02月22日 00:12
こんばんはあ。
『星なかまの集い〜天文楽サミット〜』お疲れ様でした〜。(って言って良いの
か??) コンサート・講演・交流会・発表等々、結構、密?な2日間でしたね。

ところで、篠原さんのドブソニアン(リンクを良く見つけられましたね?)収納
ショーですが、『豊中天文協会』でなく『豊中天文同好会』の会紹介ですね。

同好会 http://www.toyoten.com/
協会  http://www91.sakura.ne.jp/~kay2/toyokyo/

豊中天文同好会(通称豊天)は一般の同好会ですが、豊中天文協会は、小学生や
一般の方を対象に、観望会や星空まつりを実施する団体で、豊天などの天文団体
の会員から構成されています。
Posted by ちゃっきり at 2011年02月22日 00:18
ふくはらさん
実行委員長、お疲れさまでした&ありがとうございました。
一参加者として、満喫させていただきました。
あのHTV缶ビールは酒もっと先生にお渡しして、飲み干していただきました。

森部さん、ちゃっきりさん
いらっしゃいませ。
豊中天文同好会の名称の件、ごめんなさい。さっそく本文を修正させて頂きました(集録確認すれば名前載っていましたね)。発表の愉快さでは、私の中では文句無しのナンバーワンです。収納の完成度の高さは脱帽です。

実は世界天文年グランドフィナーレの観望会の時、はりま宇宙講座のメンバーで望遠鏡を出してまして、「豊天」ジャージとゴミ箱伸縮式ドブソニアンは強烈に印象に残っていました。

星見よりも飲みとだべりがメインってどんなんだろうと思っていたのですが、楽しかったですね。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
Posted by ふくだ at 2011年02月22日 01:13
ふくださま〜
早速、対応して戴き、ありがとうございました〜。
世界天文年グランドフィナーレでも、お会いしていたのですね?

今後とも是非是非、よろしくお願い致しま〜す。
Posted by ちゃっきり at 2011年02月23日 03:25
 松江星の会の佐藤です。
「星なかまの集い〜天文楽サミット〜」お疲れさまでした。
 FC50チロ仕様が紹介されていると会のメンバーの方から教えられてびっくりでした。私もこの集いに参加させていただき、いろいろ刺激もあり学ぶところが大きかったと思います。
 これを機会に関西の方とも交流を進めたいですね。よろしくお願いします。会場でも披露しましたが、会のHPにも遊びにきてください。
http://matsueastroclub.web.fc2.com/index.html
  
Posted by 松江星の会 佐藤 at 2011年02月23日 22:32
ちゃっきりさん
世界天文年グランドフィナーレの観望会、実は私、星まつりの類は参加したことがないので、本格的な天文ファンってすごいなぁ(もちろん豊中のみなさんも)と思いながら参加していました。
今後ともよろしくお願いいたします。

佐藤さん
いらっしゃいませ。
チロイラスト入りのFC50、素敵すぎて勝手ながら紹介せずにはいられませんでした。6年前に美保関隕石を見に行ったのが懐かしいです。
http://www.h2.dion.ne.jp/~kazuf/sao/paorep/mihonoseki.htm

松江星の会のHPも見させて頂きました。小惑星(8120)Kobeの発見・命名者の安部裕史さんも松江の方なのですね。神戸市民としてこの街の名前を関した星があるのは嬉しい限りです。
http://kobeport.exblog.jp/14925754/
今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by ふくだ at 2011年02月24日 01:24

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