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(2015.5.22 管理人 記)

2011年02月26日

天体観望会「カノープス」(2011年2月)

 2月26日の天文科学館の天体観望会のお題は「カノープス」。
 見ると長生きできるという誉れの高い冬の一等星。中国名「南極老人星」は七福神の寿老人。
 とことん目出度いこの星がありがたがられるのは、それなりのわけがあります。
 南中高度が低くて、本州中部では滅多なことではお目に掛かれないのです。

 神戸・明石あたりなら、南の地平線が開けた場所で、地平線近くまで雲のない透明度の高い夜なら、それなりの頻度で見る機会があるのですが、これに挑戦するのはそれなりの星好きです。

 12月から1月頃の夜中の方が条件がよいのですが、観望会を開催する19〜20時頃に南中するのは2月下旬。しかし、この頃になると春がすみがかかったり、雲が出やすかったり、年によっては黄砂が飛んできたり、少し難易度が上がってきます。

 ということで、2010年度の天文科学館の年間予定表で、天体観望会「カノープス」の文字を見たときには、なんて挑戦的な企画なんだ!と思ったものでした。
# ていうか、12月や1月でも晴れた日の3日に一度くらいしか見えないんじゃないだろうか。

 夕方、全天にまだら模様の薄雲、南天にも低い雲がたなびいています。一般的には「晴れ」の感覚の空ですが、星見には厳しく、ましてカノープス相手では、う〜ん。南天の雲が少しずつ減ってきているのが望みといえば望み。

 まずはプラネタリウムドームでカノープスの探し方を予習。ごめんなさい、寝てました。しかも、いびきかいてたみたいで隣の人に起こされました。ひ〜っ。
# だって前の晩4時半まで起きてたから(言い訳)。

 プラネタリウムの解説の後は、16階観測室。ここの40cm反射はさすがに地平線近くまではむかないので、M42オリオン大星雲と、M44プレセペ星団を観望。そして4階日時計広場でカノープスの観望となります。今回は最初の班だったので、いきなり観望室にあがって、望遠鏡を覗きました。

 4階に降りると、なんだか並んでいる望遠鏡が南天目指して横むいてます。
 おお〜っ、見えてるんだ、カノープス。すごい!

 ときおり、もやか薄雲がかかることがありましたが、望遠鏡ならほぼ全ての時間、双眼鏡でもだいたいの時間、カノープスを見ることが出来たようです。肉眼だとちょっと厳しい条件でしたが、それでも見た人がちらほら。
 プラネタリウムの予習通り、自力で探し当てた人もいたみたい。明石の空で、これはすごいなぁ。井上学芸員の解説がよかったんでしょうね(寝てた人が言うな)。

 ということで、100人超の人がカノープスを目撃したおめでたい観望会でした。


posted by ふくだ at 23:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 明石市立天文科学館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
観望会でカノープスが見られるとは明石は南国?ですね。

茨城県南ではたとえ快晴でも低空には雲があったり透明度が悪かったりで、
晴れた日の二十日に一回、すなわち一冬に数回見られたら御の字、というのが
私の印象です。それだけにありがたみは増します。

ここ数ヶ月、北尾浩一さんが『天界』に茨城県のカノープスについて書かれています。
私もちょっとだけお手伝いしました。
Posted by かすてん at 2011年02月28日 23:12
私も茨城にいた頃は、一度もカノープスを見たことがありませんでした。帰省先の真南が東京なので、絶望的な条件下でした。

北尾浩一さんは、「はりま宇宙講座」でも、兵庫県下の星の和名の話をされています。2009年度は認定式での講演、2010年度は「星空の文化に親しむ」のコマを北尾さんが講義されてます。もちろんカノープスの話も出てきます。明石からだと、そのまんま「アワジボシ」です。
Posted by ふくだ at 2011年03月01日 00:15

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