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(2015.5.22 管理人 記)

2012年08月05日

姫路城「天空の白鷺」(2012夏)

 2009年から大修理中の姫路城天守。
 工事中、素屋根の一角に「天空の白鷺」という見学施設がつくられています。以下、一年前の2011年8月に見学した際の記録。
姫路城「天空の白鷺」(前編)(2011年8月7日)
姫路城「天空の白鷺」(中編)(2011年8月7日)
姫路城「天空の白鷺」(後編)(2011年8月7日)

 友人が「ずいぶん工事が進んだよ」と教えてくれたので、再度、見に行ってきました。

 こちら見学施設の最上階、8階から見る天守五層の屋根。瓦を並べ終わり、漆喰を塗る工事が行われています。ほぼ仕上げといっていい段階。
 右写真が屋根の拡大図。よく見ると、瓦に塗られた漆喰が、左側が薄く、右側ほど厚くなっているのが分かります。左側のほうが工期が遅れて、図らずも作業の進捗が分かる状態になっています。

 屋根の天辺には、新しく作りなおされた鯱の瓦が載せられています。昭和の修理の際にも新調されたのですが、50年ぶりに代替わり。鯱の高さは約2m。制作費用は800万円とのこと(1基なのか2基まとめての値段か聞き忘れました)。「高級車一台分くらいの値段だね」とは解説のボランティアのおじさん。でもうちに鯱おいてもしょうがないので、高級車の方がいい……という個人的思惑はともかく、わざわざ新調するのは技術の継承的な意味合いもあるのだろうとも思ったり。

 こちら展示施設の7階から見る、天守五層の壁。2011年夏には土が全部はがされた状態でしたが、現在は下地を塗り終えた状態。この上に何層も重ね塗りして、最後に漆喰を塗って仕上げます。こちらの進捗状況は道半ばという感じ。
 エレベーターから、下層部は白い漆喰の壁が見えたので、下から順番に仕上げているのかと尋ねたら、全体をチェックして痛みの状況に応じて修理をしているとのこと。五層の壁は全部はがしてやり直しているので、相当、傷んでいたのでしょう。天守の角と窓枠の間は壁になっていますが、築城当時はここも窓を設けるつもりだったとのこと。敷居と鴨居があるのですが、使用痕がなく、はめ殺しで板を埋めて壁になっているため、工事の途中で設計を変更して壁にしたようです。原因は不明ですが、耐震化のためではないかと推測されているようです。

 フロアには壁土か漆喰かを練るためのトロ舟が置かれています。窓際というか壁際にズタ袋が並んでいて気になったので聞いてみたら、剥がした壁土をそのまま保存して、再利用するとのこと。使えるものはなるべく使うということで、さすが文化財修理です。

 姫路城天守の修理は6年計画の4年目。2014年に素屋根が取り払われ、修理なった大天守の姿を見ることができます。
 その前にまた、あと一度は工事の様子を見ておこうと思います。


posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | お城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわーー。
いいな〜。
こういうのはとっても見てみたい。
そうかー。
この前行けばよかったな〜。
次行けるときはいつだろうか…
Posted by api at 2012年08月06日 11:51
たぶん普通に見たら20分くらいで見終えちゃうと思います。
でも好きな人が見たら倍くらいの時間を潰せるかも。
日曜日は作業おやすみなのですが、平日なら職人さんが作業しているところを見ることができます。
Posted by ふくだ at 2012年08月07日 02:05
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