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(2015.5.22 管理人 記)

2013年03月03日

第3回 星なかまの集い(2日目)

 星なかまの集い、2日目はポスターセッションからスタート。
 昨年・一昨年の2日目は口頭発表を中心にプログラムを組んだのですが、参加者同士で交流する時間が少なかったとの意見もありました。今回は思い切って口頭発表を設けず、午前中はポスターセッション、午後に分科会を設定。
 ポスターセッションの時間は実質、2時間半ほど。興味のあるテーマは発表者に突っ込んで質問出来るのも良いところ。熱心な方は最後まで会場に残って、終了時間ギリギリまでお話をしている人も。
 一方、ひと通り掲示物をみたら時間を持て余し気味になる方もいらしたようです。口頭発表なら発表者が与えられた時間の中で要点をまとめてくれるのですが、ポスターセッションは参加者からコミュニケーションを取りに行かないと面白みが半減しちゃうんですよね。
 この辺りのさじ加減は、参加者の意見を聞きながら、今後も考えていくことになると思います。私としては発表者の方々といろいろお話ができて面白かったです。

 午後の分科会は所用で抜けて欠席。星空公団の原田さんが座長となった「お手軽天体写真」の部屋が人気だったようです。

 森本奨励賞は3点。小学生の発表が2点入りました。
 「金環日食時の照度の変化」は質量ともに完成度の高いもの。太陽の周辺減光の影響という難しそうなテーマですが、手法を聞くと観測方法や分析方法をうまく噛み砕いて取り組まれたのが分かります。質問をすればするほどこちらが唸らされるくらい、発表者もよく勉強されてました。
 「夜空の明るさ調査」は夏休み期間に2ヶ所の定点で観察を行い、1回の観測で5回の測定を行って中心地を採用するなど、地道かつ丁寧な観察が評価されました。そのまま星空公団に入団できそうです。発表は測定値を表にまとめたものでしたが「グラフを描くともっと見えてくるものがあるかもしれませんね」とは東山さんのコメント。
 「聴覚障害者への天文普及活動『天文手話』」は龍のおとし子星の会の飯塚さんから。天文にまつわる言葉は手話の表現がなく、上方を伝えるのに時間がかかったり誤訳が起こったりすることもあって、天文用語の手話表現の研究開発をされています。手話の仕草を互いに知っている必要があるので、普及が課題とのことですが、応援の意味も込めての表彰。
# 「奨励」賞がこの賞の性格です。

 2日間の日程を無事に終了し、今回の星なかまの集いも無事に幕を閉じました。
 参加されたみなさま、ありがとうございました。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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