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(2015.5.22 管理人 記)

2014年01月16日

2014年最小の満月

 1月16日の10時53分に月の距離が最遠(距離40万6532km、視直径29.4'/アストロアーツ)、その直後の13時52分に満月。ということで、この日の満月は2014年最小の満月でした。
 近地点通過が16日午前、満月が16日午後。実際に見ることができる月としては、最遠の方は15-16日の夜、満月は16-17日の夜になります。合わせ技の「最遠の満月」となると16-17日の夜になるでしょうか。

 せっかくなので一枚撮影。これだけでは大きさが分かりませんが、ほぼ半年後に「最大の満月」が来るので、その時に同じ光学系で写真を撮ると、比較写真が出来上がります。
# 2010〜2011年に撮影したもの。


 @guruguruuzumakiさんが天文年鑑のデータを用いて2014年の月と太陽の視直径をグラフ化されています。下の図はその転載(@guruguruuzumakiさんの出典元ツイート)。


 月の見かけの大きさが大小を繰り返しているのは、月が楕円軌道をとっているので、一周ごとに地球に近付いたり遠ざかったりしているため。月の一公転=恒星に対して月が一回りする周期(恒星月)は27.321662日で、この周期で月の見かけの大きさが変化しています。

 一方、月の満ち欠けの周期=太陽に対して月が一回りする周期(朔望月)は29.530589日。一公転の周期より約2.2日長くなっています。月が地球の周りを一周りする間に、地球も太陽の周りを約12度回ります。このぶん月が余計に動かないと同じ月齢に戻らないのです。
 かつての旧暦(太陽太陰暦)の一ヶ月は月の満ち欠けの周期を基準にしていましたが、29.5日は半端なので、29日の「小の月」と30日の「大の月」を置いて調整していました。

 閑話休題。月の一公転(恒星月)と満ち欠けの周期(朔望月)は約2.2日ずれているため、1月16日は最も地球から遠い位置で満月を迎えたのに、2月、3月と月を追うごとに少しずつ地球に近い位置で満月を迎えるようになります。7ヶ月経つと約15日ずれて、今度は地球に最も近付いた位置で満月を迎えます。これが8月11日。

 上の図を見ると、月の地球に対しての遠近の振れ幅も7〜8ヶ月ほどの周期で増減していることが分かります。2014年は最小の満月も最大の満月も振れ幅の大きい時期に起こるので、見応えのある変化になりそうです。

 月の軌道は複雑なのでほかにもいろいろ要素があるのですが、とりあえずはこのあたりで。

 上のグラフで描かれている太い赤線は太陽の見かけの大きさ。地球も楕円軌道で太陽を周回しているため一年を通じてゆるやかに変化しています。1月上旬に太陽に最も近づき(2014年は1月4日)、7月上旬に太陽から最も遠ざかります(7月4日)。
 写真に撮るとこちらも意外と差がわかるもので、2010年に記録したのがこちら

 太陽を巡る地球と月の動きが、一枚のグラフの中に収められています。


posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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