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(2015.5.22 管理人 記)

2014年07月08日

N-Iロケット 1/100ペーパークラフト

 N-Iロケットの1/100ペーパークラフトを作りました。
 型紙はふたたび種子島のマゲシマンさん作成のもの。

 N-Iは1975年から1982年まで宇宙開発事業団(NASDA)が運用したロケットです。当時の日本では東大宇宙航空研究所がラムダロケット・ミューロケットを利用した科学衛星の打ち上げに成功していましたが、NASDAは実用衛星(通信衛星や気象衛星)の開発と打ち上げを目指しました。
 当初は国産技術で液体燃料ロケットの開発を進めたのですが、これが難航。アメリカからデルタロケットの技術を導入して完成させたのがN-Iロケットです。

 N-Iは三段式で、一段目はデルタの一段をライセンス生産(当初はノックダウン生産)、二段目が国産のLE-3エンジンを搭載、三段目の固体モーターはアメリカから輸入。固体補助ブースタはライセンス生産、フェアリングは輸入品、誘導装置はライセンス生産。全体での国産化率は53〜65%でしたが、技術的には二段目以外ほぼアメリカのものでした。

 右写真、手前の大きいのが一段目。奥の左からフェアリング(三段目と衛星を収納)、赤い丸のNASDAマークが付いているのが二段目、3本あるのが個体補助ブースタ。

 日本にとって幸いだったのは、提供されたデルタが筋の良いロケットだったこと。
 N-Iの7回の打ち上げのうち、軌道投入の失敗は2回(1回は衛星に原因があったので、ロケット側の失敗は1回)。後継機のN-IIは8回全部成功、共通の一段目を使ったH-Iも9回全部成功しています。

 デルタをベースとしたロケットを運用しながら、H-Iでは二段目を国産の液酸・液水エンジンLE-5に置き換え、誘導装置と三段目の固体モーターも国産化。やがて1994年に純国産の大型ロケットH-IIを完成させます。
 N-Iから20年かかりましたが、結果的にはよい選択をしたのではなかったかなと思います。


posted by ふくだ at 23:45| Comment(3) | ペパクラ/科学的遊具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふくださん、森永ハイチューの食玩で「宇宙で遊ぼうハイチュー」はご存知ですか? 全4種ペーパークラフト付 人口衛星・ロケット。わたしの掲示板に画像はってます。
Posted by けろ at 2014年07月10日 07:10
見ました見ました。情報ありがとうございます。

検索したらすでに「イプシロン」を組んでいる方がいらっしゃいました。
http://d.hatena.ne.jp/akira-tago0704/20140708/1404805254

これくらいのキットだと結構つくりごたえあると思います。
菓子付きで300円(いや、菓子におまけが付いているのですが)ならまずまず良心的な感じです。
Posted by ふくだ at 2014年07月11日 00:42
続報、買ってしまったので詳細アップしてます。うちの掲示板におこしください。思ったより出来はよさげなんですがふくださん的にはどうかな。はやぶさ2は1/35スケール。定価324円税込 安いとこで298円税込
Posted by けろ at 2014年07月12日 23:51
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