塩屋天体観測所の雑記帳はhttp://stelo.sblo.jp/に移転しました。
今後はこちらの旧サイトを更新しません。引き続き移転先でよろしくお願い致します。
(2015.5.22 管理人 記)

2014年07月17日

ロゼッタの夏

 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」が、目的地のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に近づきつつあります。
 「ロゼッタ」が地球を旅だったのは2004年3月2日。日本の小惑星探査機「はやぶさ」の10ヶ月後です。「はやぶさ」は往復5年の予定が延びて7年の旅になりましたが、「ロゼッタ」は打ち上げ当初から片道10年の旅を計画しています。
 この8月に目的地のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(何回書いても覚えられそうにない)に到着する予定ですが、7月14日に撮影された写真が公開されました。

Rotating view of comet on 14 July 2014(space in images | ESA)

 撮影時の距離は1万2,000km。静止軌道上にある気象衛星「ひまわり」の高度が3万6,000kmですから、その1/3まで近づいています。
 近づいたといえ、例えば地表の写真を撮る地球観測衛星「だいち」は高度700kmですから、それに比べるとまだまだ距離があります。一見、解像度が荒く感じるのはそのせい。彗星本体は小さな天体で、長辺でも5kmに足りないくらいです。
# はやぶさが探査したイトカワは長辺でも500mくらいなので、さらに小さな天体でした。

 それにしても2つの塊をくっつけたような形は予想外。

 「ロゼッタ」はこのあとさらに彗星本体に近づいて探査を継続、11月には着陸機「フィラエ」を投下。史上初の彗星着陸を目指します。それにしてもこの変な形の彗星のどこに降りるのでしょう。面白そうな天体に研究者チームは大喜び、運用チームは頭を抱えているのではないでしょうか。
# 小惑星着陸はNASAの「ニア・シューメーカー」、JAXAの「はやぶさ」の2例あります。

 ESAの関係者は、これから「ロゼッタ」が送ってくるデータに日々興奮の日々を送るのでしょう。うらやましいぞ。
 そして宇宙に思いを馳せる人々にとっても楽しみな夏となります。


posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 宇宙開発/宇宙科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。