塩屋天体観測所の雑記帳はhttp://stelo.sblo.jp/に移転しました。
今後はこちらの旧サイトを更新しません。引き続き移転先でよろしくお願い致します。
(2015.5.22 管理人 記)

2014年09月05日

久慈琥珀博物館

 久慈市やその周辺は国内最大の琥珀の産地です。郊外の久慈琥珀博物館を見学してきました。
 写真は展示室の入口にある巨大な原石。「久慈層群と琥珀」として認定された日本の地質百選の証書も並んでいます。

 琥珀の性質を紹介するコーナー。透明なので磨くとレンズにもなったり、比重が軽いので塩水に浮かんだり、火をつけると燃えたり。
 自分でアルコールランプに点火してピンセットで琥珀の破片を摘まんでボーッ。元が樹脂だから、そりゃ火を点ければ燃えるだろうとは思いますが、ふつう燃やそうとは思わないです。しかし8千万年も地中に埋もれていたのに、最後に私ごときに燃やされて消滅するとは……
 ところがかつては琥珀の小片を燃やして虫除けに使っていたそうです。

 左写真は国内各地で産出した琥珀。手前には千葉県の銚子産のものがあります。5月に銚子へ行った時に、地元の方に「海岸で琥珀が取れるんだよ」と伺ったのですが、まさか久慈でそれを見ようとは思いませんでした。
 右写真は砂岩にくっついた状態で産出された琥珀の原石。上流の林から川に乗って流されてきた樹液が、河口か海に出たあたりで砂に埋もれたのでしょう。面白い。

 人間と琥珀の関わりの展示。装飾品用途以外では、お香や虫除けにも使われていたそうです(さきほど燃やしたもの)。
 右写真は杉の葉入りの琥珀。元が樹液ですから、樹液を舐めに来た虫とか木の葉がそのまま封じ込められて琥珀になってしまうものも多々あります。もっとも全体の量からすると虫入りのものは希少価値が高いそうです。図鑑などで紹介されるのはこうした古生物が入っているものが多いので、私の琥珀のイメージは装飾品よりもこちらです。

 映画「ジュラシックパーク」は、琥珀に封じされた蚊から恐竜の血液のDNAを採取して、そこから恐竜を復活させる筋書きでした。実際は経年でDNAが劣化してしまうので難しいそうですが、よく練られたストーリーだと思ったものです。

 「あまちゃん」の主要登場人物の一人、琥珀の勉さん。スナックの片隅でひたすら琥珀を磨いている無口ながら面白いおじさん。
 この博物館でも撮影に使われた小道具としての琥珀が展示されていました。コーナーの脇に顔ハメのパネルがあって、最終回にチラッと出た新聞をモチーフにしています。これが全部手描きの力作。

 左写真は勉さんがいつも梨明日の店内で磨いていた琥珀(実物)。この大きさだと実は結構なお値段です。博物館併設のショップで琥珀の工芸品が販売されているのですが、装飾品としての琥珀の相場を初めて知りました。私は鉱物や化石のお店でしか琥珀を見たことなかったもので(そちらもそれなりのお値段ではありますが)。
 右写真は水口が「虫が入っている」とゴミ箱にポイした琥珀。勉さんが大慌てで回収しますが、虫が入っている方が希少価値が高いそうです。たしかに8000万年前の虫がそのままの姿で封じ込められているって、ワクワクします。

 最終盤で恐竜の化石が出てきますが、あれは実際に琥珀の採掘現場から恐竜の化石が出たエピソードに基づいています。
 これはさすがに本物を撮影に使うわけにはいかず、左写真のレプリカが使われました。本物も博物館に展示してあります(右写真)。

 梨明日に置いてあった琥珀のシェードランプと壁掛け時計。シェードランプはカウンターに置かれていたのを覚えていますが、壁掛け時計のほうは記憶にありません。ちなみにこのシェードランプ、同等品が十万円代後半というか二十万円近いお値段です。きゃー。

 最終週に登場する指輪。こちらはショップの展示ケースにありました。ここでつくったのか! 放送直後に問い合わせが殺到したそうです。ちなみにお値段は付いていませんでしたの。

 博物館の敷地にかつて採掘が行われた坑道が展示されています。途中で数カ所枝分かれしていますが、一番奥まったところで奥行きは20mほど。中に入った途端ひんやりして、うっすらと霧がかかっていました。壁面に琥珀が埋まってないかと思ったのですが、さっぱり分かりませんでした。
 なお劇中で出てきたのは、こことは別の現在も採掘が行われている坑道です。

 琥珀博物館では採掘体験が出来ます。先の恐竜化石もここで出たもの。
 平日は1日2回、休日は1日4回。時間が合えばやる気満々だったのですが、この日は午前中に雨が降ってしまったため、採掘体験が中止でした(たぶん採掘現場の足場が悪くなったのでしょう)。

 天気ばかりは仕方がありません。あわよくば化石を掘り当てるつもりだったのですが、残念。


posted by ふくだ at 23:48| Comment(0) | 博物館や美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。