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(2015.5.22 管理人 記)

2014年10月09日

皆既月食2014 その2(10月8日)

 今回の皆既月食観望会は、天文科学館でなく明石公園が会場になりました。
 人出はフタを開けてみないと分かりませんが、事前ミーティングではそれなりの混雑が予想されそうとこと。お客さんの安全第一で行きましょうとアナウンス。

 18時を過ぎる頃には熱気を感じるほどの人が集まり、月の出を今か今かと待ち構えます。
 明石公園の芝生広場、視界は開けているのですが東の濠の辺りが森になっていて、月が樹の上に出るまで時間がかかるのです。
 18時15分、部分月食開始。月はまだ森の向こう。
 18時20分を過ぎた頃に、枝の間から月が見えてきます。導入が済んだ望遠鏡には早速、長蛇の列。19時を過ぎるまで休憩なしで望遠鏡につきっきり。皆既食の半ばまで人並みが途切れることはありませんでした。
# 神戸新聞の記事によると600人の来場者があったとか。それは忙しいわけです。

 18時50分過ぎ、月と反対側の西の空に国際宇宙ステーションが登場。ゆっくりと空をゆく光点は明るいこともあり、指をさすと皆さんすぐにそれとわかります。思いもよらぬゲストに会場大盛り上がり。
 国際宇宙ステーションが明石城の森に姿を消すときは拍手が沸き上がりました。

 19時25分、カウントダウンとともに皆既食突入。
 再び拍手がわきます。
 個人的には皆既に入る直前、赤銅色の月の端っこに明るい光が残った月の姿が好き。お客さんには「このくらいの月が綺麗なんですよ〜」と一言添えます。

 そういえば明石城の本丸に期間限定の電飾天守閣が出現中。
 明石城の本丸はもともと天守はなく、三層櫓が四隅に4つ築かれていました(現存するのは2つ)。「天守台」だけは造ってあって、未申櫓の北隣にあります。基底面は五層天守を建てられそうな広さですが、城下町から見ると未申櫓と重なる位置で、最初から建物をつくる気はなかったと思います。
 江戸時代に入って築かれた城にはこのような天守台だけ作ったものがいくつかあり、建てようと思えば建てられるんだけど幕府に遠慮しましたとか、そんな理由で格だけ誇示しています。
 電飾天守閣は本来の天守台と違う場所にあるのですが、元の天守台がそういう控えめな場所なので、これはここでよいのかな、と。

 20時ごろになって、ようやく人並みが一段落。
 最近はスマートフォンのカメラで天体望遠鏡を覗かせると写真が撮れることをご存じの方も多くなりました。ただカメラと望遠鏡の光軸を合わせるのに時間がかかってしまうので、お客さんの列が長いときは撮影をご遠慮頂いていました(まずはなるべく多くの方々に望遠鏡を覗いて頂きたいですから)。

 望遠鏡を回すのに少し余裕ができたところで、写真の要望にもお応えすることに。
 今回は個人的に撮影アシストの小道具を持ち込んでいました。右写真のこれ。不要になったCDのディスクを接眼レンズに取り付けたもの(今回はDVD-Rでしたが)。ディスクにスマホを載せれば光軸合わせも楽になるという要領です。元ネタはハートピア安八天文台の船越さん作のこれ

 左写真がそれで撮影したもの。テスト撮影したものでピントの追い込み等々いろいろ甘いのですが、iPhoneであれば月を視野に捉えるまでは簡単です。他のスマホはコリメートの向き不向きが機種によりけりですが、それでも大幅に時間短縮。

 皆既食の時間帯が過ぎるとお客さんもまばらになってきます。
 そうそう、会場の一角ではUSTREAMで生中継をやっていたのですが、こちらは全くチェックする余裕がありませんでした。写真を見る限りこちらも楽しそうな雰囲気です。

 そして21:35に部分月食も終了。拍手で地球の影を送り出します。
 次回の皆既月食は2015年4月4日。赤銅色の月に会えるのが楽しみです。


posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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