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(2015.5.22 管理人 記)

2014年10月22日

リニア・鉄道館

 JR東海のリニア・鉄道館を見学。
 シンボル展示のC62-17と955形電車とリニア試験車MLX-01。C62-17は狭軌蒸気機関車の最高速度世界記録保持車(129km/h)。955形は「300X」と呼ばれていた高速試験電車で、運用当時の最高速度世界記録を叩き出しています(443.0km/h・1996年)。MLX-01は本格的な客室スペースが付けられた初の超電導リニア実験車両で、愛知万博で展示された後に搬入されました。

 展示室には主に東海地区にまつわる鉄道車両が並んでいます。
 歴代の新幹線車両で、奥から0系・100系・300系・700系。500系はJR西日本の開発なのでここにはいません。ていうか700系まで展示されてるのにびっくりです。もう引退車両が発生しているのか。

 在来線の車両もたくさんあるのですが、やはりメインは新幹線。車内も公開されています。

 初代0系新幹線。
 1964年の開業から走り続け、1999年に東海道区間を撤退。
 車内の雰囲気はよく覚えているのですが、私が乗った回数はさほど多くありません。普通車は転換クロスシートでリクライニングもないという、現在の特急の水準ではありえない仕様(0系は長期にわたって増備されたので、後に簡易リクライニングシートになったものもあります)。

 冷却飲料水の機械が懐かしいです。この紙コップって封筒みたいなものなんですよね。現在はペットボトル飲料が主流になってしまいました。

 展示解説ツアーで案内頂いた0系グリーン車(通常は内部非公開)。1986年に増備された2000番台で、シートはリクライニングと同時に座面も移動するタイプ、現在でも通用する水準で、30年前にこんなシートになっていたのにびっくり。0系が主力だったのは私の小学生時代なのでグリーン車には縁がありませんでした。

 100系新幹線。
 巨大な2階建て車両が懐かしいです。在来線では現在も2階建てグリーン車がありますが、新幹線は車両限界が大きいので迫力が違います。
 仕事で新幹線に乗るようになった頃には既に「のぞみ」も走り始めていましたが、ダイヤの上では「ひかり」が主役で、この100系が主力でした。高速走行実現のために軽量化した300系より椅子の座り心地がよかったので、「ひかり」に乗る時は100系に当たる方がラッキーと感じていました。普通車の座席もリクライニングシートになっています。

 2階建て車両はグリーン車と食堂車に充てられていました。展示車両は食堂車。食堂車のメニューは割高(感覚的に市価の2倍くらい)なので普段は弁当ばかり食べていたのですが、2000年の営業終了前に一度だけ利用した事があります。流れる景色を見ながら食事するのは子どもの頃の夢を一つかなえたような気分でした。
 次代の300系以降の新幹線は高速性能を追求するために重心を下げ車両断面を小さくしたため、東海道・山陽区間で2階建て車両が採用されたのは100系のみでした。

 300系新幹線。
 それまで220km/hだった新幹線の最高速度を270km/hに引き上げ、東京-新大阪間を3時間10分から2時間半に一挙に短縮した立役者です。
 「ひかり」「こだま」の上位に「のぞみ」が登場したのもこの時から。
 たまに「ひかり」の運用に入った時に乗ったのですが、軽量化をはかったせいか震動が多めで、100系の方が好きでした。食堂車やビュッフェもなくなり、移動手段に特化した車両という印象を持ちました。

 700系新幹線。
 1999年に投入された新幹線車両。既にJR西日本の500系は山陽区間で300km/h運転をしていましたが、最高速度を285km/hに抑えて車内の居住性の改善を重視しています。
 カモノハシに例えられる先頭車両の形状は、個人的には好きではないというかカッコ悪いと思ったのですが、乗り心地は300系より断然よくて、当たるとうれしい車両でした。当時は奇異に見えた先頭車両も今となっては見慣れてしまって違和感もありません。JR西日本のひかりレールスター仕様の塗装だとむしろかっこよくさえ見えます。
 15年しか経ってないのに、既に引退・展示車両になっているのがびっくりです。

 展示解説ツアーで見せて頂いた車両。
 165系グリーン車サロ105-106。165系は急行型車両で急行「東海」や大垣夜行で活躍。私の学生時代は青春18きっぷでグリーン車に乗れなかったので(現在はグリーン券を別途買えばOK)、これには乗ったことがありませんでした。
 右写真は隣の先頭車クモハ165-108。こちらの普通車はさんざんお世話になりました。こんなボックスシートで寝ながら旅行したとか今から思えば若気の至りとしか思えません。

 車内のグリーン車掲示。貧乏学生には「越えられない壁」でした。
 車内に掲示されていた大垣夜行終了と「ムーンライトながら」運行開始のお知らせ。私が18きっぷの旅行から縁遠くなったのもこの頃からです。

 今年は東海道新幹線開業50周年で、特別展が開催されていました。0系の食堂車にあった速度計。写真では見たことありますが、実物は初めて見たかもしれません。0系・300系・N700系の椅子とボタンを押すと車内放送が流れるコーナーがあって、昔のチャイムが懐かしかったです。

 鉄道系の博物館で定番のジオラマ。
 HOゲージで新幹線の16両フル編成が疾走するのは壮観です。
 でも一番びっくりしたのはこれ。ジオラマの一角にロックフェスの様子を再現してあるのですが、数千体の人形を採食接着してあるという……どれだけ手間かけとんねん。
 ジオラマは名古屋を中心に東京から大阪までの風景をデフォルメして再現していますが、大阪のエリアには甲子園球場があります。名古屋にナゴヤドームは作ってないのに。いいのかドラゴンズファン。ていうか甲子園球場は大阪じゃなくて兵庫です。いいのか。この甲子園球場、昼間は「天理わっしょい」が効果音で流れる高校野球仕様になる芸の細かさです。
 始発列車から深夜の保線作業まで再現されるこれまた芸の細かい運転実演ですが、アナウンスがないので、その場その場の見どころになるポイントがつかみにくいのが惜しいところ。それでも作り込みのすごさはすばらしいです。


posted by ふくだ at 23:46| Comment(2) | 博物館や美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この100系はX編成ですね。
100系には落成時に3タイプあって,食堂車組み込み,2階建て2両で最初に作られたのが,このX編成。
ほか,J西の「グランドひかり」のV編成,カフェテリア組み込みのG編成があり,私はG編成にしか乗ったことがありません。
X編成とV編成は食堂車付きなので博多行きの運用が多くて,大阪までならG編成に当たる確率が高かったのです。

165系グリーン車,大垣からの上りで乗ったことあります。
周遊券だと乗車券が有効で,グリーン券買うだけだったので。
グリーンに乗るために,わざわざ,接続列車よりも1本早い列車で大垣駅に着いて,途中下車してグリーン券を買い,早めに並びました。

でも,翌朝4:40に起こされるのは,しんどかった。

0系の客室用の速度計,当初はビュフェに付いていました。
と言うか,食堂車が無かったので。
151系「こだま」が食堂車に速度計を付けていたから,その継承ですかね。

昔の151系こだま号では,列車の位置を示すアナログ表示機もあったのだそうです。
時計仕掛けで動いていたので,列車が遅れるとずれてしまい「ダイヤ通りならこの辺りを走っていたはず」と言う位置表示になってしまったと言うことでした。

Posted by なかを at 2014年11月04日 12:27
2階建てが4両つながった「グランドひかり」は覚えていますが、G編成とX編成の区別は意識したことがありませんでした。
当時の私は新神戸駅を使うことが多かったので、X編成・とV編成に当たることが多かったのでしょうね。

なるほど周遊券なら追加料金でグリーン車に乗れましたか。
学生時代、一度だけ「京阪神ミニ周遊券」を使ったことがあるのですが、全車座席車の「銀河81号」が走っていたので、そちらを選んでしまいました。
たしか簡易リクライニングの14系座席車でしたが、165系グリーン車に乗れるのならそちらのほうが良かったかもです。

大垣夜行の上りの東京着はむちゃくちゃ早かったですね。
常磐線の下り始発に乗り継ぐのにあまり余裕がなく、5時台の一番列車を逃すと6時過ぎまで一時間待たされるのが面倒でした(間に合わない時は山手線で一周寝てました)。
土浦駅でこれまた始発の関鉄バスに乗り換えてつくばに戻って、昼までばったり寝直すのが定番の行動パターンでした。

リニア・鉄道館、大人の入場料金が1,000円(+あおなみ線の名古屋往復700円)となかなかパワフルな設定ですが、新幹線に焦点をあてた鉄道博物館として上手くまとまっていると思いました。
# 大宮の鉄道博物館はいまだに行ったこと無かったりします。
Posted by ふくだ at 2014年11月05日 07:04
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