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(2015.5.22 管理人 記)

2015年01月22日

組立天体望遠鏡用木製架台

 「組立天体望遠鏡用木製架台」を購入しました。アストロアーツ扱いで、税込み2,980円(2015年1月現在)。星の手帖社の天体望遠鏡キット「組立天体望遠鏡」鏡筒用のフリーストップのフォーク式経緯台です。
 木製品なので、てっきりキットかと思い込んでいたのですが、完成品の形で届きました。

 「組立天体望遠鏡」(15倍)を取り付けるとこうなります。鏡筒の直径が架台の幅にピッタリ。また鏡筒前後のバランスも取れています。気持ちよく振り回せて、対象天体付近での微調整も難なくこなします。部屋の窓から木星を見ましたが、ささっと導入して、ピタッと停めて、ガリレオ衛星もきちんと見えました。

 最大仰角はこのくらいで天頂は向きません。ただフォーク式経緯台は天頂付近の操作が難しいのと、組立天体望遠鏡に天頂プリズムがないことを考えると実用上は問題ないと思います。

 [左写真]水平軸の台座側には敷居スベリが貼ってあります。中央のネジ部にバネが仕込んであって、自重とバネの力で上から押さえ込んでいます。バネはもう少し強いほうがよいのではないかと思ったのですが、使用した範囲では問題なかったです(まだ一日だけですけど)。抑えの力が強いと滑りが悪くなるので、調整の上なのかもしれません。
 [右写真]垂直軸は木の摩擦だけで制動。鏡筒の前後のバランスが取れていれば問題なく停まります。

 水平軸・垂直軸とも固定のクランプはなく、完全にフリーストップです。

 星の手帖社の「35倍組立天体望遠鏡」も鏡筒の直径が同じなので取り付け可能。ただ接眼側が若干重くて、鏡筒を水平に向けてもこれくらい頭が上がってしまいます。仰角30度より上なら停まってくれます。

 要は鏡筒前後のバランスが取れればOK。対物レンズの下に10円玉を3枚貼り付けると釣り合いが取れて、操作性もよくなりました。もう少しカッコよく工作するといいと思います。

 15倍より35倍の方が対象天体の導入も難しくなります。この望遠鏡の照星方式の照準だと、35倍の視野に一発で導入するのは多少の慣れが入ります。明るく大きな月なら余裕で入る(と思う)ので、少し練習するといいかもしれません。
 とはいえ、カメラ用の雲台を使うより、こちらもずっと使い勝手が良いです。

 組み立て式天体望遠鏡の古豪、オルビィスの「コルキット・スピカ」も取付可能です。やはり接眼側が重いので、対物レンズの下に10円玉を3枚貼り付けてバランスを取ります。

 「スピカ」の場合、三脚台座の木材の分だけ鏡筒が高い位置になり、鏡筒の中心軸が架台の耳軸より上になります。そのため鏡筒の前後のバランスをとっても、上下のバランスは調整しきれません。天頂に近い位置を見るときは少し接眼側に傾きやすくなります 。それでもカメラ用の雲台よりはずっと楽。

 なおミニボーグの鏡筒は幅からして無理。残念。
 鏡筒を載せる部分の幅は実測で約49.5mm(多少の個体差はあると思います)。コボーグの三脚台座の直径が49mmなので、こちらなら付く可能性はあります(未確認)。

 この架台が2,980円なのはお買い得。セットとして想定される望遠鏡キットと同程度の値段ではありますが、作ったまま使いにくくて死蔵されてる夏休みの宿題の望遠鏡を活用できるはず。
 「組立天体望遠鏡」にしても「コルキット・スピカ」にしても、作ったあとの活用時に廉価で使いやすい架台がないのが大きな弱点だったので、この架台の製品化は大いに評価します。

 で、思わず買ってしまったのですが、これでうちの経緯台5台目です。望遠鏡を載せる赤道儀がひとつもないというのに……


posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 機材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
キットにしたら、もう少し安くなる可能性はありそうですか?

いずれにしても、カメラ三脚を持っていることを前提にしているから、ここにハードルがありそうです。

オルビィスはスピカ用の脚も出していますが、使い勝手についての話を聞きません。
星の手帳社の望遠鏡は、アイピースが物足りない。
私は結局、対物だけ使って、アメリカンサイズのアイピースが入る筒を自作しました。
Posted by なかを at 2015年01月23日 15:23
部品を切り出してネジ穴を開けてあれば、木工用ボンドでの接着とネジ止めだけでいける気がします。
数百円でも安くなれば需要あるでしょうか?
そこそこ精度がいる組み立てなので小学校高学年くらいにならないと難しいかもしれません。

この手のキット望遠鏡は、三脚がないと実用的でないのと、三脚を持っていても微動の効かないカメラ雲台が望遠鏡には向いていない、という二段階のハードルがあります。

以前、近所でコルキットの制作教室の手伝いをさせて頂いた時、「持ってる人は三脚持参」でお願いしたのですが、8割型の方が持参されていました(コンデジ用の華奢な三脚も含めて、ですけれども)。

なので今回、すでに三脚を持っている人をターゲットにしたのは理解できます。

オルビィスの三脚はこれですね。
http://www.orbys.co.jp/e-shop/24_56.html
現物を見たことはありますが、触ってはいません。あくまで「ないよりまし」というクラスだと思います。
http://www.orbys.co.jp/kolkit-jp/index.html

星の手帖社の鏡筒はヘリコイド的な接眼部になっていますが、接眼部が抜き差し式のスピカはピントを固定しにくいのを研究してきたのだと思います。
(逆に最初に合わせるのが大変ですが>星の手帖社の組立天体望遠鏡)

私としてはスピカの接眼部をツァイス式からアメリカンサイズに変えてもよいのではないかなと思っています。周囲に天文趣味の人がいればお下がりのアイピースを譲ってもらって使えますし。
# さすがに今どきツァイスサイズの接眼レンズは買い足しにくい。

Posted by ふくだ at 2015年01月23日 20:08
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