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(2015.5.22 管理人 記)

2015年02月11日

「太陽系外惑星」勉強会

 国際天文学連合では太陽系外惑星系の名前を募集するキャンペーンを行っています(参加資格は天文に関する非営利団体)。
 明石市立天文科学館星の友の会もエントリーしていて、今回はこの企画に携わっている大西浩次さんをお招きして勉強会を行いました。
# 大西さんは星景写真家として素晴らしい作品をたくさん撮られていますが、本業は長野高専教授。

 お話のポイント。
 まず地球が「惑星」であることが認識されたのがガリレオ・ガリレイ以降。たかだか400年。天体望遠鏡による観測(ガリレオ衛星など)と慣性の法則の発見が地球が動いていることを説明する裏付けに。地球が世界の中心でなくなった。
 太陽系以外に惑星があることがわかったのは1995年のペガサス座51番星。それまで20年近く観測してきたのに一つも系外惑星は見つからず、太陽系の存在が唯一のものだった。
# 現在は世界各地の観測やケプラー衛星の観測でうじゃうじゃ候補が見つかっています。

 系外惑星が見つかっているのは明るい星。多くが双眼鏡で見えるクラス。肉眼で見える星もいくつか。
 惑星は小さいため、ドップラー法にしてもトランジット法にしても太陽系から比較的近い星でないと検出ができない。結果的に比較的見やすい星で見つかっている。これが個人的に今回いちばん「へぇ」と思ったところ。系外惑星が見つかった星はカタログ番号(グリーゼ○番とかHD○○番とか)で表記されるのが普通なので、大望遠鏡でないと見えない星だとばかり思い込んでいました。

 系外惑星というと太陽近傍を回る木星クラスの大惑星(ホット・ジュピター)の印象が強かったのですが、これも初期の観測に引っかかりやすかっただけで、現在は天王星・海王星クラスの氷惑星がいちばん多く見つかっているそうです。

 というわけで、名前をつける候補の惑星系は道具を使えば見やすい、あるいは写真にも写りやすい天体が多いということで――もちろん惑星が写るわけではなく母星の恒星だけ見える/写るのですが――なかなか面白そうな気がしてきました。意外に身近な存在なんですね。
# フォーマルハウトやポルックスなど有名どころは母星の名前は外して惑星だけの命名になるとか。そりゃそうだ。


posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 明石市立天文科学館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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