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(2015.5.22 管理人 記)

2015年05月10日

春日大社 国宝御本殿 一般公開

 春日大社の本殿が一般公開されているので、行ってきました。
 本殿は春日造という形式で4つの建物が連なった国宝建築物。ですが、普段は見ることが出来ません。
 一般の参拝では幣殿からお参りするのですが、ここからでは楼門(中門)の向こうにある本殿は見えません(左写真)。特別参拝では中門の前まで入ることが出来るのですが、本殿は文字通り垣間見る程度。ちなみに裏手にある後殿御門から本殿の屋根だけ伺うことが出来ますが、これは後ろ姿だけ。

 春日大社では2015(平成27)〜2016(平成28)年にかけて式年造替が行われており、今回の一般公開はこれに伴うものです。
 一定の期間ごとに神社の本殿を建て替える式年遷宮は伊勢神宮のものが知られています。春日大社でもかつては20年ごとに本殿を立て替えていましたが、本殿が国宝に指定されたのちは屋根の桧皮の葺き替えなど建物の補修のみ行われています。このため「式年遷宮」ではなく「式年造替」と呼んでいます。
 本殿を立て替えていた時代は古い本殿を他所の神社に移築して使うこともあったそうで、奈良県下に残っているものもあるそうです。

 本殿の修理に先立って、3月27日に神様を本殿から仮殿に移す儀式が行われています。
 本殿一帯は神域なので通常は人が入ることが出来ません。楼門の下に「一位橋」という長さ1mもないような橋があり、官位が一位(摂政・関白・太政大臣クラス)であっても立ち入れるのはそこまで。
 ただ式年造替で神様が仮殿に移っている今は、神域が解除されている状態なので、一般公開が可能になります。もっともそれも工事が始まるまでのこと(今回は2015年5月31日まで6月30日まで延長)。

 写真撮影禁止だったので中の写真は一枚もないのですが、間近で見る本殿は壮麗です。屋根は苔むしているのですがかえって重厚感があり、朱も年月を経て落ち着いた色合いに。四棟連なった屋根の間は梁が渡されているのですが、これまた重量感のある太いもの。それでいて全体は華やいで見えるのが面白いところです。四棟は同じ平面に建っているのかと思いきや、東の第一殿が高く、西の第四殿に向かって階段状に低くなり、元の尾根の地形に大幅な手は加えないで建てたことが分かります。

 第一殿の裏手には磐座(いわくら)があり、これが地面から突き出た岩を石膏で白く塗り固めた不思議なもの。報道公開でも写真撮影が許可されなかったそうで、実は謂れもよく分かっていないのだとか。

 華やいだ印象の春日大社ですが、第一殿に祀られているのは武甕槌命で武の神様。もとは常陸の鹿島神宮からの勧進。第二殿は経津主命でこれも武の神様。もとは下総の香取神宮から勧進。日本神話上の武闘派ツートップというべきか。第三殿の天児屋根命と第四殿の比売神は夫妻で藤原氏の遠祖。
# 宝物殿に鎧や刀がたくさんあるのは武家の信仰を集めて奉納されたため。

 最後は回廊を出て、本殿の東側にある御蓋山浮雲峰遥拝所から御蓋山(みかさやま)にお参り。
 御蓋山は三笠山とも書き、山頂の浮雲峰は武甕槌命が白鹿に乗って降り立った場所です。山全体が禁足地でこの遥拝所も普段は公開していない場所。

 特別参拝はこれで一回り。

 この際ということで、奥の若宮十五社も回ってフルコースの春日大社詣りになりました。


posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 地図と地理と遠出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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