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(2015.5.22 管理人 記)

2008年03月18日

日の出・日の入り・昼の長さ

 今週は春分を挟む週なので、折りよい機会とまとめてみました。

宮古島(東経125度16分・北緯24度48分)

日出 南中 日没 昼の長さ
夏至 05:49 12:41 19:32 13:49
春分 06:42 12:46 18:51 12:09
秋分 06:27 12:31 18:35 12:09
冬至 07:18 12:37 17:56 10:38

明石(東経135度00分・北緯34度38分)

日出 南中 日没 昼の長さ
夏至 04:46 12:02 19:17 14:31
春分 06:03 12:07 18:13 12:10
秋分 05:47 11:52 17:57 12:10
冬至 07:02 11:58 16:54 09:56

根室(東経145度35分・北緯43度19分)

日出 南中 日没 昼の長さ
夏至 03:36 11:19 19:03 15:33
春分 05:20 11:25 17:31 12:11
秋分 05:05 11:10 17:15 12:10
冬至 06:45 11:16 15:46 09:01

 日の出・日の入りの時刻と、昼の長さは、基本的にその土地の経度と緯度で決まります。経緯度がおよそ10度ずつ違う3地点をピックアップして、それぞれの春分・夏至・秋分・冬至の各時刻を表にしました。

 夏至の日の出の時刻を比べてみると、根室は3:36、宮古島は5:49。2時間以上の差があります。冬至の日の入りも、根室は15:33、宮古島は17:56。これも2時間以上の差。

 一方で、夏至の日没は、根室が19:03、宮古島は19:32。あれ、差が30分もありません。冬至の日の出も、根室が06:45、宮古島は07:18。これも差は30分を少し越える程度です。これはいったい、どうしたことか。

 一つ目の原因は、経度。太陽は東から昇るので、基本的に東の方ほど、日の出も南中も日の入りも早くなります。

 南中時刻を比べてみると、根室は明石よりおよそ40分早くなっているのに対し、宮古島は明石より40分遅くなっています。国内の端と端で1時間以上「時差」があるのです。
# 実は宮古島や八重山では「西部標準時」という、明石と1時間違う時刻を使っていた時代もありました。

日の出日の入り昼の長さ もう一つの原因は、緯度。緯度が高い地域になるほど(北半球の場合は北に行くほど)、冬至と夏至の日照時間の差が大きくなります。これは図を見ていただいた方が早いでしょう。図中の赤いラインが太陽の経路。これが長いほど、昼の時間が長いことになります。

 緯度の高い場所では、冬至の太陽は南にちょこっと顔を出してすぐに引っ込んでしまうのに対し、夏至の太陽は北東から昇って、ぐるーっと南に周り、さらにまわって北西に沈みます。根室の冬至と夏至の昼の長さの差は5時間半にもなります。
# もう少し北に行くと、夏は陽の沈まない白夜になり、冬は陽が出てこない極夜になります。

 緯度の低い場所では、地平線に対して垂直に近い角度で太陽が昇るので、夏至と冬至でそれほど昼の長さが変わらなくなってきます。宮古島の冬至と夏至の昼の長さの差は3時間強。根室とはえらい違いです。

 基本的には、これらの要因が合わさって、日の出・日の入りの時刻や昼の長さが決まってきます。

 これだけ地域差があるにも関わらず、日本全国のみなさんが兵庫県の明石に合わせて暮らしています。私どもの生活リズムに合わせてくださって、ありがとうございます(!?)

※他に比較的大きな要因として「均時差」があります。明石の太陽南中が必ずしも正午でなかったり(平均を取ると正午になる)、日没が一番早くなるのが冬至ではなく冬至十日前と言われるのはこの影響です。
※表中の日出・南中・日没の時刻は、ステラナビゲーターVer.5(アストロアーツ)で計算した2008年のものです。

posted by ふくだ at 01:13 | TrackBack(2) | 地図と地理と遠出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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