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(2015.5.22 管理人 記)

2008年05月24日

月の標高

 一般的に使われている地球上の標高は、平均海水面からの高さです。日本の場合は東京湾の平均海面の観測値を0mにしていますが、離島などの場合は島ごとの平均潮位を基準にしていることもあります。
# 正確には平均海水面に近い「重力の等ポテンシャル面」である「ジオイド面」から測った高さ、になりますが、ほぼ同じものです。

 さて、月球儀を見ていて、月の標高の基準はどこに置いているのだろうかと考えてしまいました。
 ジオイド面のようなものを設定するにしても、重力異常の詳細な様子は「かぐや」が探査中で、地形図作りに活用できるほどのデータは揃ってなさそうです。
 となると、回転楕円体面からの高さでしょうか。

 月の表側は平らで低い土地ばかり。裏側は南極付近に大盆地がありますが、およそクレーターだらけの標高の高い土地が広がっています。
 回転楕円体の中心をもう少し裏側寄りに設定すれば、表と裏の標高差をだいぶキャンセルできそうな気もしますが……「かぐや」で測っている以上、回転楕円体の中心は月の重心でしょうから、座標設定がおかしいということもなさそうです(ありえない)。
 そういえば月の形の中心と重心はずれているんでしたっけ。何かで読んだ気が……
# 重心が2kmほど地球に近いそうです(こことかここ)。なるほど。

 実は、先だって発表された月の地形図の注記にちゃんと書いてありました。
高さの基準は重心を中心とする半径1,737.4kmの球です。
 回転楕円体どころか、球を基準にしていたのですね。


posted by ふくだ at 19:53 | TrackBack(0) | 地図と地理と遠出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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