塩屋天体観測所の雑記帳はhttp://stelo.sblo.jp/に移転しました。
今後はこちらの旧サイトを更新しません。引き続き移転先でよろしくお願い致します。
(2015.5.22 管理人 記)

2012年08月12日

アクアマリンふくしま

 いわき市小名浜にある水族館「アクアマリンふくしま」。お盆休み直前の日曜日とあって、朝から数百人の開門待ちの列。もともと年間入館者数が100万人を超える年もあったという人気水族館です。
# ちなみに明石市立天文科学館の年間入館者数は13万人前後。

 ハイライトの展示水槽「潮目の海」。福島県沖は黒潮と親潮がぶつかる海域で、豊かな漁場です。向かって右側が温かい黒潮の海で、海水温は26度くらい。左側の寒流の黒潮は5度くらい。そんなに違うものなのか。

 水族館は1階のエントランスで、生命の発生から今の魚になるまでの歴史を、化石を交えて追いかけます。そこから4階まで一気にエスカレーターで昇り、地上の動物からどんどん深い海に下っていく趣向。途中で面白かったのは途中のフロアにあった鮭の企画展示。人と鮭の関わりといった文化史混じりのパネルと、鮭の稚魚が展示されていました。イクラはよく見ますけど、鮭の稚魚は初めて見ました。
# ところで私は「シャケ」と読んでますけど、「サケ」なんですよね。

 沖縄の海を紹介する展示もありました。辺野古の海の豊かさがテーマ。
 なお、今回、魚の写真が少ないのは、水槽を撮った写真がことごとく失敗作になったためです。魚動くしガラス越しで上手くピント合わないし、星のほうがよっぽど楽です。

 潮目の海の暖流側水槽。イワシが群れをなして泳いでいく姿は見飽きません。見事な団体行動です。

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2012年08月05日

兵庫県立歴史博物館「江戸時代のペーパークラフト」

 兵庫県立歴史博物館の特別展「江戸時代のペーパークラフト」。これは見逃すわけにいかないでしょう。

 江戸時代のペーパークラフトは「組上絵」と呼ばれていました。紙を切り貼りして立体物をつくるのは同じですが、どちらかというとジオラマ(情景模型)に近い雰囲気です。例えば葛飾北斎や歌川国郷の浮世絵を3D化。これは歌川国郷が描いた芝居小屋の組上絵ですが、内部まで再現されています。驚くべきは窓の格子まで切り抜いてあること。桟の太さは2mmあるかないか。今でもデザインカッターを使う場面ですが、当時はどんな工具を使ったのでしょう。肥後守みたいな小刀でも切れないことはないですが、難しそうです。
 あとは糊。現代のペーパークラフトは木工用ボンドが定番ですが、当時はでんぷん糊だよなぁ。和紙の工作なら相性いいのかもしれません。

 別の模型の型紙ですが、一枚の和紙いっぱいいっぱいに部品が配置されています。恐るべき有効活用。更に恐るべきは、これだけの部品があるのに、まともな組み立て説明書らしきものが見当たらないこと。部品の一角に小さく完成予想図が描いてある型紙もあるのですが、無いよりマシという程度で、およそ不親切です。
 組説は展示されていないだけなのかなぁ。いやたぶん無いんだろうな。そうした意味では熟練者向けの模型です。
# 説明書なしで「はやぶさ熟練者向けバージョン」を組むようなものといえば想像しやすいかも……って作った人が少ないから例えにならないか。

 ジオラマ系組上絵。左は仮名手本忠臣蔵の討ち入り図、右は源平合戦より壇ノ浦の戦い。見ていてワクワクします。
 写真だとスケールが分かりにくいのですが、ここまで紹介したものはどれも大きさが60cm四方以上はあります。作りたいけど、完成後の置き場所に困ること必至。

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2012年03月04日

神戸市立博物館特別展「平清盛」

 神戸市立博物館の特別展「平清盛」を見てきました。NHK大河ドラマとのタイアップ企画で、東京・神戸・広島・京都の4ヶ所を巡回します。神戸は福原京、広島は厳島神社と音戸の瀬戸の縁ですね。

 出展物の中で圧倒的白眉は厳島神社蔵の「平家納経」。
 平家の一族が一門の繁栄を願って1164年に収めたもので、贅を尽くした装飾は美術の知識がなくても息を飲みます。これを見るためだけに足を運んでも損はしません。
# 厳島神社宝物館では春・秋の企画展の時だけ公開されて、その他の時期はレプリカが展示されているそうです。

 なにげに面白いのは、出展されている肖像画の多くや源平合戦の絵巻のほとんどが江戸時代のもの(推測ですが、もともと同時代のものが無いか少ないのだと思います)。清盛の時代から500年は下るので、どれだけ本人や当時の風俗を再現しているのだろうかと思います。

 あとは当時の人の直筆の書簡などが出ているのに注目。「昔の人は字がうまい」と言いますが、わりとみなさん、クセがあって、字面からあれこれ想像するのは楽しいです。

 なお出展物の一覧は神戸市博のサイトで公開されていますが
特別展「平清盛」(神戸会場)出品目録(PDF)
3月25日前後で入れ替わる品物が多いので、その前後に2度、見学するのをおすすめ。特に国宝の平家納経の経箱(金銀荘雲龍文銅製経箱)は25日までの展示で、後半はレプリカに代わります。

 あれだけ絢爛豪華な経典を奉納した平家も、それからわずか20年で壇ノ浦の海に沈んでしまうのですから、盛者必衰、諸行無常。
 しかし清盛が夢見た福原京と大輪田泊が、戦後の貿易立国を支えた神戸港として結実したとすれば、清盛の願いは一門を超えてはるかに大きな形で通じたと言えるのかもしれません。
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2012年03月03日

姫路市埋蔵文化財センター特別展「赤松氏の城を調べて」

 姫路市埋蔵文化財センター2011年度冬期の特別展「赤松氏の城を調べて」を見てきました。
 赤松氏は室町時代に播磨に勢力を張った守護大名です。太平記で活躍する赤松円心や、高校日本史の教科書に出てくる嘉吉の乱で有名ですが、次第に没落。
 はじめ書写山の麓の坂本城、後に夢前町の置塩城に本拠を移すのですが、今回の特別展はこの2つの城の発掘調査で出土した遺物を中心に構成されています。
 両城とも現在の姫路市外からかなり北にあり、坂本城は姫路平野の北のどん詰まり、置塩城はその北の山間部です。

 地味な展示で、30分もあれば十分に見終えることが出来ます。出土品が出た各郭の発掘状況が丁寧に解説されているので、生活状況が眼に浮かぶよう(地味ですけど)。それと、来館者に配られるパンフレットがポイント高し。縄張り図と発掘調査の写真が多数掲載で、中世城郭ファンも満足。

 置塩城は国指定史跡になっていますが、坂本城は宅地開発で遺構の大部分が破壊されてしまいました。GoogleMapsで見ると、土塁の一部が保存されているようです。

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2012年01月03日

須磨海浜水族園

 友人たちと須磨海浜水族園に行って来ました。家から自転車で行ける距離にあるのですが、なぜか神戸に住んで以来、一度も行ったことがない施設。そういえば水族館、友人に誘われたときしか行ったことがありません。海から遠い場所で育ったのでお魚に馴染みがないゆえか。行ったら楽しいのですけどね。

 本館入ってすぐの大水槽にいたカメ。甲羅にセンサーみたいなものを付けていたのですが、何かの調査中でしょうか。サメやらエイやら、いろんな魚がまとめて泳いでいる水槽でした。
 このあと本館の展示をすっ飛ばして、メンバーの希望でピラニアの餌付けを見学。水槽に下ろしたアジは瞬殺されて、何がなにやら分からないうちに終了。

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2011年12月24日

ひょうごミュージアムフェア

 兵庫県庁そばの兵庫県民会館で開催されている「ひょうごミュージアム・フェア」、ちょっと覗いてきました。兵庫県博物館協会の加盟館のうち、播磨地域の47館がブースを出展して、PRを行います。

 パネルのみの出展もあれば、ミニワークショップを行うところもあり。ワークショップは各館が来館者向けに普段行なっているものの中からチョイスして持ってきた感じで、それぞれの特徴が出ていて面白かったです。
 個人的にツボにはまったのが、兵庫県考古博物館の「“むかしの文字(万葉仮名)”で名札づくり」。木簡を模した木片に、ひらがなやカタカナが成立する以前に使われていた万葉仮名(要は漢字の当て字)で自分の名前を書くものです。
 やってるうちに、暴走族が「夜露死苦」とか書いてる気分になってまいりました。「いや、実際彼らうまいと思いますよ。字の雰囲気を考えて選んでますものね」とスタッフの方。訳のわからないところで盛り上がります。
 ひどい字ながらも書き上げた名札を首にかけてみて、「実際、名札ってこんな感じだったんですか?」と尋ねると、「いやこれ、本来は荷札なんです」。ええと、租庸調の肉体労働に売られていく人ですか、私は。
# 売られるのではなくて、税金です>庸

 あと赤穂市立歴史博物館の「塩きき」もいかにもという感じ。3つのお皿に3種類の塩が乗っていて、それぞれ天日塩から再生した塩、イオン交換膜法で生産した塩(いわゆる専売公社の食卓塩)、赤穂の塩田で生産した塩というわけです。このうち、イオン交換膜法の塩は、簡単に見分け、いや、味分け出来ます。突出して塩辛い。残りの2つはけっこう難問。ヒント無しだと私は分からなかったな〜。一番まろやかな、塩田で作った塩を頂いてきたのですが、これは大事に食べよう。

 我が明石市立天文科学館は、星座カードとカレンダー作りのワークショップと、プチプラネタリウムを出展。プチプラネはホームスターエクストラを傘状のスクリーンに映しだすもの。移動式プラネ(4mエアドーム)が使えない小さな部屋での活用を狙ったものです。

 全体的に企画は面白いので、もう少し人の集まる場所で出来たら、もっと良かったのではないかな〜と思いました。しかし、播磨地域にあれだけ博物館や地域の資料館があったのか。知らなかったなぁ。
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2011年11月12日

第63回正倉院展(2011年度)

 奈良国立博物館の正倉院展へ行って来ました。
 正倉院は言わずと知れた東大寺の蔵。現在は宮内庁が管理しています。収蔵物は通常、非公開ですが、秋に行われる虫干しに合わせて、その一部が奈良国立博物館で一般公開されます。

 奈良は決して遠い場所ではないのですが、テレビなどでは毎年長蛇の列が映し出されるので、人ごみの苦手な私は避けていました。が、「そんなに混んでない時もあるよ」という話を聞いて、その気になって出かけてきました。

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2011年09月19日

世界の貯金箱博物館(尼崎市)

 尼崎信用金庫が運営している「世界の貯金箱博物館」。はやぶさ展の隣の建物なので、覗いて来ました。
 館内写真撮影OKかつ、解説の方がフレンドリーに展示ケースの貯金箱を取り出して、からくりの実演をして下さいます。はやぶさ展がガチガチに堅い空気だったので、ほっと一息つける雰囲気。
 世界各地の貯金箱がところ狭しと並んでいるのですが、何となくおもちゃ箱に紛れ込んだ感じ。もともと貯金箱はさほど高価な製品でないものが多いので、玩具っぽい雰囲気のものが多いのです。とはいえ、中には解説員曰く「車が2台買えます」というアンティーク物も。貯金箱買ったら貯めるお金がなくなっちゃいます。

 入ってすぐの場所には、宇宙にちなんだ貯金箱の特別展示。アポロの時代が多いのですね。

 尼信は阪神タイガースの成績に連動した定期預金を発売していて、優勝すると金利が上がったりします。1990年代は冗談以外の何者でもなかった商品です。

 ドレッドノート型戦艦の進水式記念貯金箱って何ぞね。エゲレスでは進水式に貯金箱をお土産にするのでしょうか。
 そうそう、日本の貯金箱は貯蓄を目的に作られたので底に穴がないものが多いのですが、欧米では寄付を募る目的で作られたので、ふたが付いているものが多いのだそうです。へぇ。
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2011年08月07日

「山本二三展」神戸市立博物館

 神戸市立博物館で開催されている「山本二三展」を観てきました。
 この展示には「日本アニメーション美術の創造者」という副題が付いています。アニメーションの背景画や設定画に焦点をあてたもの。
 山本二三さんは、有名どころでは「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」など、スタジオジブリの作品の背景画を描かれています。そんなわけで会場には家族連れがいっぱい。ふだんの神戸市博ではありえない客層でした。
 ジブリ以外でも有名無名の作品に多数関わっていて、1978年の「未来少年コナン」(名探偵じゃないよ!)から、現在企画中の作品まで、30年以上に渡る作品が展示されています。

 中でも重点が置かれていたのが「もののけ姫」「時をかける少女」、そして「火垂るの墓」。

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2011年05月28日

飛鳥資料館特別展「星々と日月の考古学」

 飛鳥資料館の特別展「星々と日月の考古学」を観てきました。
# 写真は飛鳥資料館常設展示のキトラ古墳壁画複製陶板の天文図(クリックで拡大)

 キトラ古墳は飛鳥の南部にある古墳で、1983年にファイバースコープによる調査で石室内の壁画が確認され、一躍脚光を浴びました。その後も調査が行われましたが、石室内の環境変化で壁画が劣化。2004年から2008年にかけて壁画をはぎ取り、外部で保存処理が行われています。
 2006年から2010年まで、四神図と十二支像が保存処理が済んだ順に公開されてきましたが、石室天井にあった天文図は、今なお作業が進行中です。

 ということで2011年は、調査の際に撮影された、天文図の実物大写真が公開されました。
 あわせて高松塚古墳の星宿図の実物大写真や、中国の淳祐天文図拓本、韓国の天象列次分野之図拓本も展示され、東アジアに視野を広げた天文の特別展となりました。
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