MAPみえこどもの城プラネタリウムで開催されている「
プラネタリウム解説コンクール」。前日に思い立って、出かけてきました。
私自身、観望会でちょっとした解説をする機会も少なくありません。もっとも場所はドーム内ではなく、一度にお相手するのも少人数ですから、条件はずいぶん違います。
一方、例の講座で、プラネタリウムならではの難しさも身をもって体験したばかり。ハイレベルなアマチュアがどんな語りをするのか、興味津々、というか、面白そうじゃないですか。
さて、このコンテスト。
まずはデモテープによる予選があります。今回は全14組が参加(前回は22組、前々回は13組)。そこから8組が本選に進出。
課題は「『さそり座アンタレス南中の星空』を8分以上10分以内で解説」と決まっていて、星空は固定(日周運動などは使用せず)、星座絵は館が用意した指定の物を使えますが、スライドはなし。語りとシナリオとポインター捌きの勝負です。

ふだんは40〜50分のプラネタリウム番組に慣れているだけに、10分は短いかと思ったのですが、各組とも制約のある中に多くの内容を盛り込んでいるのにびっくり。同じ星空の解説を8回聞いたのですが(入れ替え含めて2時間の長丁場)、八組八様の切り口で飽きることはありません。
聞くに耐えないような人が混じっていたら……というのも全くの杞憂。特に数組の解説は、10分間のショートプログラムとしても完成度の高いものでした。
一方で、解説というより番組コンクールのような印象も感じました。これは審査委員の浅田英夫さんの講評を聞いてなるほどと思ったのですが、求められているのは「生」解説。今回は解説員の語りだけで進行するシナリオが多く、生解説ならではの、会場とのやりとりや一体感を作り出す部分に課題が残ったのではないかということです。
でも、観客の顔の見えないドーム内で会場の反応を読んだり、問いかけを行ったりするのは、経験と勇気がいる部分だと思います。アマチュアとプロの差がもっとも現れやすいところかもしれません。
さて、審査員による協議が行われている間、第二部は明石の井上学芸員によるゲスト解説です。
ふだん使い慣れたツァイス投影機と、「ボタンの数が5倍」のインフィニウムの違いで、最初こそ準備に時間がかかったものの、投影に入ってしまえば、そこはさすがにプロ。普通の投影で本職の技を見てもらうだけでも充分ではないかと思うのですが、いまや、期待されてるのでしょうね。「ブラック星博士」までやってくるサービスぶり(笑)。ブラック星博士はいつものごとく微妙な間を振りまきながら、やりたい放題暴れ回って、投影を終えました。
# なんか若い女の子に人気だったなぁ>ブラック星博士
最優秀賞は、井本彰さん。教員で朗読もされているということで、一人二役の貫禄の解説は衆目納得ではなかったでしょうか。
個人的にはシナリオで特別賞の中学生コンビ。女の子の演技が特に上手かったのと、七夕ネタを新鮮にまとめたシナリオが良かったです。ポインター捌きも評価されていましたね。
遠出した甲斐がありました。