塩屋天体観測所の雑記帳はhttp://stelo.sblo.jp/に移転しました。
今後はこちらの旧サイトを更新しません。引き続き移転先でよろしくお願い致します。
(2015.5.22 管理人 記)

2014年11月29日

月面X

 2014年11月29日18:48撮影。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5000。トリミング、トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。

 上弦近くの月で欠け際に「×」模様が見える「月面X」。天文学的に特別な意味のある現象ではないのですが、クレーターの「○」だらけの月面に「×」がある見栄えの面白さで人気があります。
 月面では夜が明けて次々にクレーター壁面の稜線に日光が当たり始めているところ。なので日光が当たった部分が広がると「×」の形が崩れてしまうため、数時間しか見ることが出来ません。
 山の残雪が模様に見える「雪形」に通じるものがあるかもしれません。


posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月09日

皆既月食2014 その2(10月8日)

 今回の皆既月食観望会は、天文科学館でなく明石公園が会場になりました。
 人出はフタを開けてみないと分かりませんが、事前ミーティングではそれなりの混雑が予想されそうとこと。お客さんの安全第一で行きましょうとアナウンス。

 18時を過ぎる頃には熱気を感じるほどの人が集まり、月の出を今か今かと待ち構えます。
 明石公園の芝生広場、視界は開けているのですが東の濠の辺りが森になっていて、月が樹の上に出るまで時間がかかるのです。
 18時15分、部分月食開始。月はまだ森の向こう。
 18時20分を過ぎた頃に、枝の間から月が見えてきます。導入が済んだ望遠鏡には早速、長蛇の列。19時を過ぎるまで休憩なしで望遠鏡につきっきり。皆既食の半ばまで人並みが途切れることはありませんでした。
# 神戸新聞の記事によると600人の来場者があったとか。それは忙しいわけです。

 18時50分過ぎ、月と反対側の西の空に国際宇宙ステーションが登場。ゆっくりと空をゆく光点は明るいこともあり、指をさすと皆さんすぐにそれとわかります。思いもよらぬゲストに会場大盛り上がり。
 国際宇宙ステーションが明石城の森に姿を消すときは拍手が沸き上がりました。

続きを読む
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月08日

皆既月食2014

 10月8日の夕刻、皆既月食がありました。
 2011年12月の皆既月食の際は望遠鏡で拡大撮影をしたので、写真狙いなら連続撮影かなと思ったのですが、これは全行程が晴天に恵まれる必要があります。しかも5分か10分おきにカメラにつきっきりで露出時間を変えながらシャッターを切るのが大変。

 夕方の見やすい時間だし、みんなでわいわい楽しむ方で行こう! と天文科学館の観望会のボランティアに申し込みました。

 カメラも担いでいったのですが、お客さんの案内をしながら撮影するのは難しいと思ったので、インターバルタイマーを仕掛けて放置しておきました。実は自分のカメラのインターバルタイマーを使うのは初めて。
# D5000のインターバルタイマーは途中で露出や絞りの変更が不可なのです。

 NikonD5000+16-85mm→16mmF8(トリミング済),ISO800。18:30〜21:40まで5分間隔で撮影したものを比較明合成。部分食は1/500秒,皆既食は1秒露出。地上の風景は皆既中の2枚を抜き出して重ねあわせ。トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。

続きを読む
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月28日

月と土星

 9月28日の日中、土星食がありました。
 晴れてはいたのですが、手持ちの機材で見える可能性がほとんどなかったので、観望も撮影もしませんでした。

 土星は単位面積当たりの輝度が低いので難易度が高いのです。
 以前、天文科学館の40cm反射望遠鏡で日中の木星食を見たことがあるのですが(ビデオカメラ付けてモニタでみんなで見ました)、月はともかく木星はかろうじて判別できる程度。さらに条件の厳しい土星を我が家の機材で捉えるのは難しい状況でした。

 とはいえ夕方になれば、土星とその前を通り過ぎたばかりの月が並んで見えるはず。
 ということでパチリ。もう少し接近して見えるものかと思ったのですが、5時間程度で案外、離れてしまうものです。

 
posted by ふくだ at 23:45| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月14日

街中で見る流星群(改)

 このサイトを開設してから、自分が神戸市内の自宅近辺で流星群を見たときの記録を拾ってみました。
 太字で流星群の名前、カッコ内は1時間あたりの予想出現数。その後の箇条書きが自分が見た記録です(群流星/散在流星の判別なし)。
# 2009年11月13日の「街中で見る流星群」改稿。

ペルセウス座流星群(40個/時間)
・2004年08月11-12日 75分間で30個(1時間換算24)。
・2010年08月12-13日 30分間で1個(1時間換算2)。
・2013年08月12-13日 80分間で9個(1時間換算7)。

オリオン座流星群(10〜15個/時間)
・2009年10月21-22日 30分で2個(1時間換算4)。

しし座流星群(5個/時間)
・2002年11月17-18日 30分で0個(1時間換算0)。
・2002年11月18-19日 40分で2個(1時間換算3)。
・2002年11月19-20日 120分で2個(1時間換算1)。
・2003年11月14-15日 30分で0個(1時間換算0)。
・2009年12月17-18日 82分で15個(1時間換算11)。※ふだんより多い出現が予想された年。

ふたご座流星群(50〜60個/時間)
・2004年12月13-14日 30分で2個(1時間換算4)。
・2009年12月14-15日 40分で9個(1時間換算14)。
・2010年12月14-15日 45分で11個(1時間換算15)。
・2012年12月13-14日 30分で13個(1時間換算26)。
・2013年12月13-14日 15分で1個(1時間換算4)。

 年によるばらつきも多いのですが、街中ではまず「1時間あたりの予想出現数」ほどの流れ星を見ることは出来ません。「1時間あたりの予想出現数」は、空の条件の良い場所(6等星まで見える空)で見える流星の数と理解しておけばよいでしょう。

 私の住む神戸市垂水区では、ふだんは3等星を見るのがやっと。だから暗い流れ星は見えません。それと空が暗い場所でも、月明かりがあるときは暗い光がかき消されて条件が悪くなります。
 うちのあたりだとペルセウス座流星群やふたご座流星群でも、月がないときで1時間あたり10〜20個くらいというのが確実なところです。

 ということで、ニュースを賑わす数字は冷静に読まないといけません。
 とはいえ、実際に見てみなければ分からないのがこの世界。過度の期待は持たずに楽しみましょう。

※1時間あたりの出現予想数は日本流星研究会の年間に活動する主な流星群 (2009年-2010年版)からの引用です。
※放射点の高度など、本来は他にも考慮すべき条件があります。

続きを読む
posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月11日

2014年最大の満月(曇天)

 8月11日の10時53分に月の距離が最近(35万6896km、視直径33.5'/アストロアーツ)、その直後の3時9分に満月。ということで、この日の満月は2014年最大の満月でした。
 日付が変わる前は雲間からちらちら見えていたのですが、日付が変わってからはしっかり雲がブロック。1時から2時過ぎまで外で待機していましたが一瞬たりとも見ること能わず。その後3時まで様子を見たのですが、相変わらず雲が厚く、まるで駄目でした。

 くやしいのは帯状の雲が横たわっているのは塩屋の上空だけで、西空は常に雲が切れていたこと。たぶん垂水の辺りは月が見えていたのではないでしょうか。雲も動いているようには見えるのですが、雲の切れ間は大きく動かず、きっと雲は流れていても新しい雲が次々に湧き上がる状態だったのでしょう。

 最小の月と最大の月は組み写真の題材として面白いので、今年は1月16日に「最小の満月」を撮影していました。いわば8ヶ月がかりの挑戦だっただけに、残念無念です。

 さて、もう一度寝よう。
posted by ふくだ at 03:16| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月07日

京羊羹「天の川」

 8月7日は月遅れの七夕。
 2014年は7月7日の新暦の七夕も、8月2日の伝統的七夕(旧暦の七夕)も天候に恵まれなかったのですが、月遅れの七夕でようやく星空を仰ぐことができました。東の空に輝く職女性と牽牛星。七夕の日に見るのはひとしおです。

 ということで、夜のおやつに用意したのがこれ。京都は七條甘春堂の「天の川」。季節限定商品で6月・7月だけの扱い。昨年知った時には扱いが終わったあとで、密かに一年待っていました。
 下が水ようかんで、上が寒天。星は銀箔を散らしてあります。星好きのためのお菓子と言って過言ではありません。

 日持ちするので伝統的七夕まで取っておいたのですが、星空を見てから食べようと、月遅れの七夕までさらに取っておきました。本物の天の川は先日の佐治で見ましたし、お菓子の天の川も食しましたし、めでたしめでたし。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(4) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月12日

遙かなり遠日点

 地球は太陽の周りを楕円軌道で公転しています。
 このため一周のうちに太陽に近づく点と遠ざかる点があり、それぞれ近日点、遠日点とよんでいます。近日点は1月上旬、遠日点は7月上旬です。2014年はそれぞれ1月4日と7月4日です。

 理科年表から距離の数字を拾うと下記のとおり。
  平均公転半径 1.49597870700×1011 m
  近日点距離  1.471×108 km
  遠日点距離  1.521×108 km

 単位をkmに合わせて0を並べるとこんな感じ。平均から約±250万kmで、百分率だと±1.67%。うーん。
  平均公転半径 149,597,870.7km
  近日点距離  147,100,000km
  遠日点距離  152,100,000km

 無理やりお金で例えると、小売価格の平均が1,496円で、高いお店だと1,521円、安いお店では1,471円。50円差があると意外に大きい気もします(いいのかそんなんで)。

 視直径だと3%ほどの差があるので、近日点・遠日点それぞれに近い時期で撮影した写真を並べると、大きさに差があることが分かります。

続きを読む
posted by ふくだ at 23:46| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

久々の月

 2014年7月12日1:52撮影。ボーグ77EDII+1.4倍テレコンバーターDG(D=77mm,f=714mm)+NikonD5000。トリミング、トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。

 台風通過後の梅雨の晴れ間に久々の月。満月1日前で、写真左側がわずかに欠けています。
 望遠鏡のピントはバーチノフマスクでほぼきっかり出ているので、そこそこ安定して撮影出来ています。あとはシーイングの良い時を狙うことになるのですが、これがなかなか。
 画像処理はトーンカーブとアンシャープマスク以外は分かってないのですが、デジタルデータでも銀塩時代の覆い焼きみたいなテクニックがあるのでしょうか。
posted by ふくだ at 23:45| Comment(2) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月07日

七夕あれこれ

 7月7日は七夕です。
 毎年のように書いていますが、七夕は本来旧暦の行事。現在の暦の7月7日は日本の多くの地域が梅雨の最中で、なかなか星空を眺めることが出来ません。

 2014年の旧暦の七夕は8月2日。国立天文台では「伝統的七夕」という呼称を使っていて、将来のぶんまで換算した日付を計算しています
# 現行法上「旧暦」という呼称はないので、「伝統的七夕」という言葉を使っています。

 さて七夕。織女と牽牛(彦星)の一年に一度の逢瀬の日、ですが、織女星のベガと彦星のアルタイルは現実の世界では15光年弱離れています。光の速さで片道15年弱ですから、とても一年に一度とはまいりません。電話で「もしもし」「はいはい」のやりとりにすら約30年弱かかってしまいます。

 ところで星の一生は人の一生に比べると桁違いに長いもの。太陽の場合で100億年。
 星の寿命は質量が大きいほど明るく輝いて燃料を消費して短くなるため、太陽質量の2.5〜2.6倍のベガの場合、約6億年。いきなり短くなってびっくりですが、さしずめ美人薄命といったところでしょうか。それでも人間の寿命と比べると桁違いには変わりありません。

 先ほどの光の速さで往復30年も、6億年のスケールで考えると様相が違ってきます。
 仮に人間の寿命を80年として換算すると、往復126秒で2分強。携帯でメールをやりとりするような感覚です。
 あれ、けっこう普通かも。

 ちなみに6億年の間に毎年1回合うとすると、人間の寿命換算では4.2秒に1回合ってる計算になります。
 それベタベタくっつきすぎですから。天帝が二人を引き離したのも分かります。
 ていうか、引き離してこれなのか。その前どんだけイチャついていたんだ。

 ええと、そんなわけで七夕です。星好きとしては現在の7月7日も大切にしつつ、伝統的七夕の日にも夜空に思いを馳せて楽しみたいです。

※年に一度の逢瀬を人間の寿命に換算するネタは昔々の天文ガイドの柳家小ゑん師匠のコラムから。改めて計算したら数字が少し違いましたけど、天文学的に誤差範囲のはず。
posted by ふくだ at 00:01| Comment(2) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。