塩屋天体観測所の雑記帳はhttp://stelo.sblo.jp/に移転しました。
今後はこちらの旧サイトを更新しません。引き続き移転先でよろしくお願い致します。
(2015.5.22 管理人 記)

2013年11月20日

彗星観望あれこれ

 11月13〜14日頃に急増光(7等→5等)したアイソン彗星。とりあえず双眼鏡で見える明るさになり、少々盛り返した感があります。
 増光のペースは落ち着き、これから東天の薄明の中を太陽に近づいていくため、11月29日の近日点通過を挟んで12月上旬までの間は見えにくくなります。20日朝の時点でも、自宅付近から10×40双眼鏡で姿を捉えるのはほぼ限界でした。

 夜明け前に空の暗い場所へ遠征観測されている方もいらっしゃいますが、なにせ公共交通機関の動いていない時間帯。夕方なら鉄道でもある程度の移動は可能ですが、未明では自家用車がないと無理。都市部の天文ファン泣かせです。

 とはいえこれも考え方しだい。もし夕空の彗星ならば、今の季節は日没が早いので、勤務中もしくは帰宅中に彗星も沈んでしまいます。
 3月の夕空に現れたパンスターズ彗星は、帰宅中に西空の開けた場所を探して観望しました。今よりは日没が遅い時期ですが、彗星が沈むのと観測場所にたどり着くのと競争でした。
 観望機会は早起きすれば何とかなる明け方のほうが恵まれています。

 アイソン彗星は毎日位置を変えますが、見える位置はこちらのサイトの星図から。
国立天文台|アイソン彗星
AstroArts アイソン彗星特設サイト
 星図の中のアイソン彗星は長い尾を描いていますが、現時点ではそこまで雄大な見え方はしていません。

 双眼鏡でのアイソン彗星の見え方は以下のまとめが参考になります。
倉敷科学センターの中の人によるアイソン彗星の観察のポイント(togetter)
 えええ〜と思うかもしれませんが、マジでこんな感じです。それでも見え方を一度覚えてしまえば、次からは見つけやすくなります。
 私が初めて彗星を見たのはハレー彗星。当時は近日点通過前で5等くらいでしたが、それでも地方の小都市で小学生が双眼鏡を覗きながら星図と首っ引きで探せました。アイソン彗星も近日点通過後もある程度の明るさを保ってくれればなんとかなるかもしれません。なるように期待したいです。


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アイソン彗星(C/2012 S1)(11月20日)

 空の透明度はよいのですが、月明かりもあり最微等級3等。
 アイソン彗星は10×40双眼鏡で確認。ここ数日で一番分かりにくい。双眼鏡ではコマは分からず、中央集光部しか見えません。
 上の画像はBORG77mmED屈折79倍でのスケッチ。上方にごくごく淡く尾。中央に芯のない見え方。この視野に入ってませんが左上の5.5等星よりは少し明るい。
# スケッチを白黒反転しただけだと、目で見た印象と違うので(主に階調)、見た印象に合うようPC上で加工しています。
posted by ふくだ at 06:25| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月18日

アイソン彗星(C/2012 S1)(11月18日)

 神戸市垂水区にて撮影。
 ミニボーグ60ED+1.08×フラットナー(D=60mm,f=378mm)+NikonD5000。4秒露出×3枚(固定撮影)。トリミング、トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。画像はクリックで拡大します(長方形の画像が表示されます)。

 雲だらけの空でしたが、雲が切れた合間に何とか10×40双眼鏡で見て、写真も撮りました。双眼鏡ではごくごく淡く、上方に尾が伸びていました。自分だけでは疑わしかったのですが、他にも尾を見たという方がいらしたので。逆に言うとそれくらい淡いので、彗星を見た経験のある人でないと分からないくらいです。
 彗星の頭部は雲さえ切れてくれれば、双眼鏡で存在を確認できます。ボーっとした姿で見えました。

 とりあえず写真だけ貼ります。詳しくはあとで書きます。寝ます。

追記)
 空の透明度はよい未明でしたが、満月を過ぎたばかりの豪快な月明かり。そして何より東の低空にたなびく雲。
 アルクトゥルスはちらちら見えるのですが、スピカがなかなか雲から出てきません。ようやくスピカが出てきても、薄雲がかかっているのか、アイソン彗星の姿がなかなか見えません。
 その薄雲が晴れると、ようやくアイソン彗星が双眼鏡で確認できました。前日より若干明るい気がしますが、スピカとアイソン彗星の他に視野内に見えている星がなく、明るさの見積もりができません。

 写真の方は前回、ミニボーグ50での追尾撮影がうまく行ったので、今回はミニボーグ60EDでの追尾撮影に挑戦。
 しかし、これが失敗。搭載可能重量2kgのポータブル赤道儀に2,490gの機材を載せる時点で無理したのですが、さらにバランスがよくなかったのか、揺れやすい。スイッチを入れると追尾はするのですが、振動が発生して星の像がガタガタに。結局、モーターを止めて固定撮影しました。テストもなしにいきなり試したのがダメでした。
# 天才エンジニアが「テストはまだだがいけるぞ!」というマンガがありますが、凡人には無理です。

 30分ほど眺めたり写真を撮ったりしたのですが、だんだん空が白み始めたところで撤収しました。
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2013年11月17日

NAGASAWA神戸煉瓦倉庫店Vixenイベント

 三宮界隈でお世話になる機会の多い文具店がナガサワ文具センター。
 ハーバーランドの煉瓦倉庫にも店舗があり、そこでビクセンのイベントがあったので、観望会だけ参加してきました。イベントは前半が望遠鏡工作教室、後半が観望会という構成。
 なんで文具屋さんでビクセンやねんという疑問がわきますが、ナガサワ文具は以前からビクセン製品を扱っていて、例えば明石のアスピアの2階の店舗にも天体望遠鏡が展示してあります。


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アイソン彗星(C/2012 S1)とラブジョイ彗星(C/2013 R1)(11月17日)

 4時半に目覚ましをかけておいたのですが、気がつけば5時11分。ね、寝過ごした!
 写真はあきらめ、10×40双眼鏡だけ抱えて外に出て、近所の駐車場に移動。
 最微等級2等の明るい空。山陰には隠れていますが、満月で月明かりの影響があるのでしょう。

 双眼鏡をスピカに向けると、同一の視野にアイソン彗星(C/2012 S1)が入っているはずですが、分からず。
 iステラの星図と何度も見比べながら、かろうじて確認。なんとなく周囲の恒星と違って、少しだけ淡く広がっている気がします。尾は見えず。ピントをぼかして周囲の星と明るさを比較。5.9等。昨日より暗くなっている気もしますが、低空で神戸市街の光害もある中なので、空が暗ければもう少し明るく見えたかも。
# 帰宅してから思い出しながら描いたイメージ図(階調反転して掲載)。星の位置はステラナビゲーターVer.9を参考。↑の先がアイソン彗星。視野の中に見えるのはこの5個の星だけで、それも少し手ブレすると見えなくなるような際どさでした。

 ラブジョイ彗星(C/2013 R1)はおよその見当をつけて双眼鏡を向けるだけで、ボーっと拡散した姿を確認。尾は見えず。天頂付近なので空の状態はアイソン彗星の周囲よりはるかにまし。ピントをぼかして周囲の星と明るさを比較すると、光度5.6等。
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2013年11月16日

アイソン彗星(C/2012 S1)(11月16日)

 2013年11月16日5:08〜撮影(神戸市垂水区)。ミニボーグ50+1.08×フラットナー(D=60mm,f=270mm)+NikonD5000。10秒露出×2枚+8秒露出×1枚(ナノ・トラッカー赤道儀で追尾撮影)。トーンカーブ処理・トリミング済。画像はクリックで拡大します。

 アイソン彗星、ようやく姿を捉えました。
 低空にもやがかかっていたのと、塩屋からでは神戸市街の光害もあり、双眼鏡で頭部を確認するのがやっと。尾は全く見えず、ボーっとしたコマも見えず、ほぼ恒星状に見えます。これは空の透明度が悪いせいでしょう。光度は5等台前半。

 ミニボーグ50を向けて写真を撮ると、かろうじて尾が写っています。これは意外というか、びっくり。

 ラブジョイ彗星は、しし座の頭とおおぐま座の足の間をエイやっと見当を付けて双眼鏡を向けたら一発で導入。こちらは5.3等。尾は見えませんが、ぼーっと広がった姿。双眼鏡で見るならラブジョイ彗星のほうが分かりやすいです。
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2013年11月14日

アイソン彗星の見え方(C/2012 S1)予想

 なかなか予報通りに明るくならないアイソン彗星ですが、13日から14日にかけて増光したとの報告が流れて、にわかに活気づいています。とはいえ、8等前後で見えていたものが、6等や5等という段階。急増光には違いないのですが、誰もが見やすい明るさまではもう一声です。

 twitterでアイソン彗星の明るさ予想の面白いものがつぶやかれていたので、紹介します。
 元はCometografiaというサイトで紹介されているもの。スペイン語ですが、分かる範囲で注記を付けました。間違いがあったらごめんなさい。グラフをクリックすると元のサイトに飛びます。
 グラフは11月10日時点での予想です。今後の観測結果を反映して、随時更新されます。たぶん。


 まず赤い線がアイソン彗星の明るさ。11月6日頃に8等級だったものが、ピーク時の11月29日(近日点通過=太陽にいちばん近づくとき)には-2等まで明るくなる予想。
# ちょっと控えめの予想です。彗星の光度予想は難しいので、あくまで一例。
# 11.16追記) その後も急増光を続け、16日朝の時点で5等前後になってます。上グラフの赤い線より1等級上。

 横軸はアイソン彗星がどのくらいの高度(地平線からの仰角)で見えるかを示しています。地平線から昇ったばかりの頃は大気の減光などで見にくいので、この図ではアイソン彗星が5°以上昇って来た時を観測出来る目安として示しています。

 背景の色は、空の状態。
 薄明前は真っ暗な夜で、観測好機です(図の黒い部分)。月明かりで空が明るい時期は彗星が見にくいので、その期間はグレーで示しています。
 アイソン彗星はこれから太陽にどんどん近づいていくので、夜明け前のわずかな時間が観測のチャンスになります。薄明(空の薄明かり)との競争です。

 なにげに「薄明」という言葉を使いましたが、これは日の入り後、日の出前の空が薄明るい状態のこと。
 「薄明」には専門的に「市民薄明」「航海薄明」「天文薄明」の3段階あります(上の図でも区別しています)。

 「市民薄明」は、 戸外での作業に差し支えない程度の明るさで,1等星が見える状態。
 「航海薄明」は、海上で水平線が認められる状態で,多くの星が見えるようになる状態。
 「天文薄明」は、空はほとんど完全に暗くなり肉眼で6等星まで見え天文観測ができる状態。

 私が住んでいる神戸市垂水区では、「天文薄明」の時間になっても街明かりで空が明るく、6等星まで見えることはほとんどありません。ふだんの夜から「航海薄明」状態です。
 なので、と言ってよいのかどうか、この図で「航海薄明」の頃までは観測にチャレンジできそうです。これが11月25日までと、12月3日以降。ただ高度5°で4〜5等だと、双眼鏡でもなかなか難しい。2〜3等くらいに増光してくれると嬉しいところ。
 「市民薄明」状態での高度5°では、双眼鏡でも1等級になっていないと観測するのは難しいです。現在の予想ではそこまで届かないのですが、彗星核が分裂したり崩壊したりすると、大量のガスやダストを放出して、突如明るくなる可能性があります。

 淡い水色の部分と黄色い部分は太陽に近い時期。11月27日から12月1日まで(11月29日に太陽に最接近)。太陽に近すぎて、黄色はいかに明るくなっても見るのは不可能。淡い水色もかなり困難。SOHO衛星(後述)の画像に期待。



 神戸市垂水区のあたりでは(場所にもよりますが)、ふだん見える星は3〜4等星くらい。
 彗星は淡く広がって見えるので、肉眼で見るには暗夜の時期で3等級くらいになって欲しいところ(ちなみにオリオン星雲が4等級)。
 口径4〜5cmの双眼鏡があれば、6等級くらいまでの彗星を見ることができます。暗夜の時期で6等でぎりぎり、5等ならなんとか、4等なら分かりやすいという感じ。

 それから彗星は尾をたなびかせたイメージが強いのですが、彗星の尾は淡く、市街地では街明かりにかき消されて見るのが難しいです。けれども彗星の頭部が普通の星と違うボーっとした姿で輝いているのは分かります。うまくいくと、ちょびっと尾がある程度は分かるかもしれません(繰り返しますが、かなり淡いです)。
# 参考までに3月14日に塩屋で撮影した薄明の中のパンスターズ彗星。双眼鏡で見た雰囲気に近い写真です。いちおう尾が見えています。
 尾をたなびかせた姿を見たいのであれば、頑張って空の暗い場所に遠征することをおすすめします。

 今の予想だと、双眼鏡で見える明るさには届きますが、肉眼で見えるには今ひと押し、というところ。
 先にも書きましたが、太陽に近付いて今以上にガスやダストを放出したり、分裂したり、崩壊して大化けしてくれるのを期待したいです。

 アイソン彗星の近況ですが、下記のサイトあたりを押さえておくとよいでしょう。
AstroArts アイソン彗星特設サイト(天文情報定番のアストロアーツ)
アイソン彗星(吉田誠一のホームページ) 彗星情報ではいろんな人がお世話になるサイト。光度曲線に注目。
@AvellSky(阿部新助さんのツイッターアカウント) 観測速報が早い!
The Very Latest SOHO Images NASA/ESAの太陽観測衛星SOHOの観測画像のリアルタイム更新。太陽接近時のアイソン彗星はコロナグラフのLASCO C2/LASCO C3カメラでチェック!

 これだけ偉そうに書いておいて、私はまだ、アイソン彗星を見ていません。はてさて。
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ラブジョイ彗星(C/2013 R1) (11月14日)

 2013年11月14日3:07〜撮影(神戸市垂水区)。ミニボーグ60ED+1.08×フラットナー(D=60mm,f=378mm)+NikonD5000。3秒露出×100枚(固定撮影)。アンシャープマスク処理済。画像はクリックで拡大します。

 淡い緑色のぼんやりした光跡がラブジョイ彗星(C/2013 R1)。開き直って比較明合成で日周運動を撮影してみました。

 13-14日の晩もまずまずの透明度。手持ちの10×40mm双眼鏡でも前日に引き続き、すぐに確認。ピントをぼかして近くの恒星と比べると、5.7等くらいの明るさ。中央集光はありますが拡散しているので、パッと見の明るさはもっと暗いです。街中の空だと探すのは難しいかもしれませんが、星図と見比べながらじっくり探せばなんとか見つかるかも。

 そろそろアイソン彗星が昇って来ますが、自宅からでは山と建物の陰で無理なので、二度寝します。
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2013年11月13日

ラブジョイ彗星(C/2013 R1) (11月13日)

 2013年11月13日2:33撮影。ミニボーグ60ED(D=60mm,f=350mm)+NikonD5000。4秒露出×4枚(固定撮影)。トリミング、トーンカーブ+アンシャープマスク処理済。画像はクリックで拡大します。

 6等級まで明るくなったラブジョイ彗星(C/2013 R1)。12-13日の晩は透明度がよく、手持ちの10×40mm双眼鏡でも恒星と違うボーっとした姿をすぐに確認できました。

 望遠鏡を引っ張りだして撮影したのが上の写真。望遠鏡が載る赤道儀を持ってないので、固定撮影です。
 星が斜めの棒状に写っているのは日周運動のせい。
 真ん中の天体が、他の星と違って周りにガスをまとっている様子がわかります。これがラブジョイ彗星。
 街中で短時間露光(しかも固定撮影)だと尾を引いた姿までは分かりません。尾は双眼鏡の眼視でも無理。

 今晩は帰宅してすぐに寝てしまい、夜中の半端な時間に目がさめたので、ちょうどよいタイミングでした。では、二度寝します。

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posted by ふくだ at 03:08| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月09日

ISS上方通過(11月9日)

 若田光一宇宙飛行士がISSに到着して、初めての上空通過です。
 実は8日朝にも見えた……はず……なんで……すが、完全に寝てました。

 通過時刻は神戸で5時15分頃。薄明が始まる時刻で、最大仰角も15度ほどと、条件はよくありません。
 部屋の窓から見える方角だったので、写真の用意はせず、ずぼらに寝起きで空を眺めました。

 窓を開けると、すでに視界にISSの姿。光度は2〜1等級。やがて0等級まで増光します。色がオレンジがかっているのは、微かなもやのせいか、それとも地球待機をくぐり抜けて色づいた太陽光の影響か。とにかくあの光の中に9人の人間がいて、若田さんがいます。小さく手を降って見送り、布団に潜り込みました。
posted by ふくだ at 05:23| Comment(0) | 星空観望 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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